紅葉の季節、軽井沢の木々は鮮やかに色づいた葉を揺らせています。新幹線で東京からわずか1時間少しという場所だけに、この時期に軽井沢を訪れるのは気軽で悪くありません。
夏の喧騒が去った軽井沢ですが、それでも週末はそれなりの人が集まります。駅から北上して旧軽井沢へ歩いていくと、そこは見事な日本の秋が待っています。
旧軽井沢礼拝堂はメインお通りから右に曲がった場所にあります。
旧軽井沢らしい別荘地は静寂と美しい紅葉が続きます。
そんな中で荘厳な雰囲気でたたずむ白亜のチャペルが右手に現れます。
この礼拝堂は、軽井沢開発の祖父とも呼ぶべき、A・C・ショー牧師の精神を継承して建てられた由緒ある礼拝堂です。
ここでは「朝の祈り」や結婚式のため、様々な祈りがされています。日本聖公会の方式に従って行われるものです。結婚式では心やさしいチャプレンが二人の門出を祝福してくれるでしょう。
紅葉の季節に聖歌の響きが包まれ、バージンロードに足を踏み入れる新婦は何を思うでしょうか? この上ない至福感と感動が満ちてくるかもしれません。そんな格式に支えられた結婚式がここで行われるのです。新郎・新婦の幸福が今、ここからスタートすると思うと、感慨深い思いがわいてきます。
礼拝堂に隣接するのはホテル音羽ノ森で、ここでは結婚披露宴が行われます。こんな場所での披露宴に出席するのも、何だかワクワクします。
日本人の場合、「教会で式を挙げる」というのは珍しくありませんが、それは宗教的な意味合いはあまりないものです。ほとんどが形式的なもので、逆に形式があるからこそ選択される結婚式のスタイルといえます。
しかし、ここでの式は完全に宗教的な儀式として執り行われているようです。歴史的な重みと正統的な宗教の誇りが、式を挙げるカップルに本物の儀式を通じて新たな出発を迎えるようにしているのでしょう。
礼拝堂の隣には「神とその栄光のために」と書かれた案内板があります。
聖歌とともに骨で聴きたいコトバです。
骨伝導によって荘厳な雰囲気は助長され、結婚式はより大きな意味を持つ儀式になりそうです。そして周囲を見回せば紅葉です。
こんな旧軽井沢を満喫して岐路につきました。まずは骨で聴く世界を堪能してください。⇒ 骨で聴くドットコム