森厳寺の針供養は、世田谷区の重要無形文化財に指定されています。下北沢の駅から住宅街に入った場所に、伝統的な民間信仰が今でも続いているのです。
境内にある淡島神社と幼稚園の間に、世田谷区の案内板があります。
骨伝導ヘッドセットとともに下北沢の喧騒を離れ、茶沢通りから住宅街にほんの少し入った場所に、この貴重な寺院があります。
以前に参拝に訪れた北沢八幡宮のすぐ近くで、そのときにここへ寄らなかった心残りを今回解消することになりました。
⇒ 北沢八幡宮を骨で聴く
この森厳寺は慶長13年(1608年)に徳川家康の次男・結城秀康の位牌所として建立されたという寺院です。
結城秀康は、父親の家康に冷遇され、若くして夭折した悲運の人ということで知られています。戦国から江戸という時代に翻弄され、若くして亡くなった武将は、様々に脚色されて後世に創作されていったかもしれません。
結城秀康の戒名が「浄光院殿森岩(巌)道誉運正大居士」ということから、寺院の名が由来したといわれます。
徳川家ゆかりの寺院にであることは間違いなく、やはり以前に参拝した豪徳寺とは距離的にも位置的にも微妙な関係が見えてきそうです。
⇒ 豪徳寺を骨で聴く
豪徳寺は北条氏の家臣の吉良氏居城世田谷城があった地にあります。戦略的要衝の上にこの森巌寺もあったと考えて不思議はないでしょう。
実際に、森厳寺の東側には、北沢川を越え、坂を上ったあたりに多聞寺砦という吉良氏の出城があったほどです。ここは、現在の多聞小学校から三宿神社一帯で、三宿神社も以前に取り上げました。
⇒ 三宿神社を骨で聴く
骨伝導ヘッドセットは、下北沢の騒音の渦から、歴史的な音を奏でる寺院の境内へと入ると、とたんに骨伝導の性格が変わるようです。
米軍の爆音対策を応用したと特許技術が、癒しの効果を出してくるようです。
⇒ 特許技術の骨伝導専門店
今年は短い秋です。
世田谷の歴史的な場所へ骨伝導とともに出かけてみるのはいかがでしょうか。