東京というよりも日本の代表的な街となった秋葉(あきば)・アキバ・AKIBAの略称を持つ秋葉原ですが、サブカルチャーの聖地とは別に隠れた穴場があります。骨伝導とともに巡礼する神社も秋葉原駅徒歩5分程度の場所にあったのです。
それが「おたぬき様」の柳森神社です。
秋葉原駅の電気街口から山手線・京浜東北線の在来線と東北・上越・長野等の各新幹線の走る路線沿いに南へ向かうと、神田川に出ます。ここに神田ふれあい橋があり、渡って左側に柳森神社は現れます。
駅からは近いものの神田川を渡ったことで、秋葉原のイメージとは異なる雰囲気になります。下町らしい風情もあるものの、周辺はマンションをはじめ、多くのビルが林立しています。電気街では喧騒が続く空間でしたから、騒音対策としての骨伝導が有効なエリアでしたが、神田川を渡ると骨伝導の役割は、全く異なります。それだけ静かです。
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さて、柳森神社ですが、室町時代の長禄2年(1458)に太田道灌が江戸城の鬼門除けとして数多くの柳の木を植えた際に江戸の鎮守として祀られたという由来があります。しかし建てられた当時は現在地の対岸、外神田側にあったようです。現在の神田川の流れは江戸時代からのものですから、創建当時、ここに川があったのかどうかはわかりません。もしあったとしたら、神田川ではなく上野不忍池方面からの流れだったかもしれません。
境内は道路より低い場所にあります。社務所の2階が路面の高さと同じです。道路からは階段で降ります。
まず注目医すべきはたぬきの像で、「おたぬき様」と呼ばれています。
「たぬき」=「他抜き」とかけて、他に抜きんでるという意味から勝負事や立身出世、金運向上にご利益があるとされています。何とも日本的で好感の持てる内容です。
境内の先には神田川、その先には世界に誇る秋葉原の中心部がありますが、境内からは秋葉原の喧騒は全く感じられません。最先端の骨伝導もここでは癒しの道具になりそうです。
狭い境内なので木々が茂っているのもごくわずかです。しかしこの地域のことを考えると、これほど新鮮な風景はないかもしれません。境内も土があることがこの周辺では貴重です。
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本殿前には福寿社の社があり、これは徳川5代将軍・綱吉の母である桂昌門院が崇拝していたものを移したといわれています。ここに「おたぬき様」があります。本殿でも参拝を終え、帰路につくときに再び「おたぬき様」に骨伝導の今後をお願いします。
ちなみに鳥居から階段を下りた場所にベンチがあります。喫煙も可能なようです。秋葉原の街からここまで足を伸ばし、ここで一服、というのもなかなかのものだといえます。