骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

竹園山最勝寺教学院・目青不動を骨で聴く

2013-12-10 15:10:11 | 骨で聴く巡礼旅
天台密教の五大要素(五行説)から、地(黄)・水(黒)・火(赤)・風(白)・空(青)の5ヶ所の「不動尊」が今の東京に残る五色不動です。
今までに「目黄不動尊」、「目赤不動尊」、・「目黒不動尊」に骨伝導ヘッドセットともに出かけています。

目青不動尊は自宅から歩いて12~3分程度の場所のせいか、何度か「骨で聴く異世界ブログ」に登場しているのですが、今回は改めて骨で聴くことにします。

五色不動により結界が張られていたのだと思いますが、目青不動尊のある竹園山最勝寺教学院は移転を繰り返しています。
もともとは江戸城紅葉山付近に創建されたようで、江戸城築城に際して麹町貝塚に移転し、のちに赤坂三分坂(現在の青山墓地近辺)へ、さらに青山南町(百人町)、明治時代になって現在の世田谷区に移転してきました。

目青不動と呼ばれる不動明王像については、やはり明治の時代に麻布谷町(現在の六本木一丁目付近)にあった観行寺が廃寺になったことで、本尊の不動明王像(秘仏)と前立の不動明王像が最勝寺に遷されたといわれています。
これが「目青不動」ということになっていますが、実は「五色不動」の呼称自体が近代に入ってからのものであることが指摘されていて、実際はミステリーな世界なのかもしれません。

東急世田谷線の三軒茶屋駅からファミリーマートを過ぎると、そこはもう参道になっていて、線路際から不動堂が見渡せます。大きな銀杏の木に囲まれています。
荘厳な印象もありながら、どこか素朴な、庶民的な印象も持つ不動堂です。

不動本尊の作者は目黒不動尊と同一人で、慈覚大師・円仁といわれていますが、残念ながら秘仏のため、拝するのは前立ちのお不動様になります。
雨のせいで紅葉が地面に広がっていました。

実は目青不動尊がこのブログに初登場したのは、2007年2月12日でした。
「骨で聴くドットコム」がオープンしてまだ2ヶ月の頃です。それが今は7周年を迎え、現在、「全額返金保証キャンペーン」まで実施していることに感激してしまいます。

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月日が流れるのは早いものですが、目青不動尊は云わば地元の癒しの場のようで、原点に返ってみるのに丁度良いのかもしれません。






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