骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

目黒不動尊を骨で聴く

2012-09-22 10:26:08 | 骨で聴く巡礼旅

 天海大僧正の江戸の結界ともいうべき五色不動の中で、今まで目青、目黄、目赤と、骨伝導巡礼に訪れましたが、今回は最も有名な目黒不動尊です。

 寺伝では、808年(大同3年)に円仁が下野国から比叡山に赴く途中に不動明王を安置して創建したといわれます。歴史ある寺院です。しかし円仁開基の伝承をもつ寺院は関東には比較的多くあり、ある意味で伝説化しているためどの寺院も草創縁起がどこまで史実を伝えているのかは不明といえます。目黒不動尊、寺院名・瀧泉寺も同様です。

 860年(貞観2年)清和天皇より「泰叡」の勅額を下賜され、山号を泰叡山としました。その後、時代は移り、1615年(元和1年)に本堂が火災で焼失し、1630年(寛永7年)に寛永寺の子院・護国院の末寺となりました。
 天海大僧正の弟子・生順大僧正が兼務するようになった時に、徳川家光の庇護を受けたことで、1634年(寛永11年)50棟余におよぶ伽藍が復興しました。それは俗に「目黒御殿」と称されるほど華麗を極めたといいます。



 現在でも住宅街の中にひっそり建つ寺院の様相はあるものの、境内は広く、整備されていて気持ちのいい空間がひろがっています。境内には独鈷の滝があり、これをを浴びると病気が治癒するとの信仰がありました。現在ではその手前に不動明王像があり、荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出しています。

 江戸時代から一般庶民の行楽地としても親しまれ、江戸名所図会にも描かれている寺院です。ちなみに、落語の目黒のさんまは、この近辺にあった参詣者の休息のための茶屋が舞台だとされているようです。

 五色不動の結界、その中で最大の寺院がここなのも頷けます。
 最先端の特許技術を活かした骨伝導機器とともに境内を散策すると、水の音が耳だけでなく骨から脳へも伝わってきます。骨伝導とともにこの霊験を感じるようです。

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 都内近郊在住の方はぜひ参拝に訪れてみてください。


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