骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

2つの永山駅を骨で聴く

2016-04-29 11:20:22 | 骨で聴く鉄道駅
東京都多摩市永山には、二つの私鉄の駅が隣接しています。
京王相模原線の「京王永山駅」と小田急多摩線の「小田急永山駅」です。

どちらの駅も新宿まで乗り換えなしで行ける電車が設定され、ともに急行停車駅です。(京王線は特急も停車)

この二つの駅は多摩ニュータウンの開発に関係しています。
ニュータウンの第1次入居地区がここだったのです。従って、現在のこの周辺地域を形成した開発の先駆をなしていました。

駅を丘陵地帯の谷間に配置し、駅を中心とした周辺地域は丘陵部分の地形をそのまま利用しました。そのため、起伏のある地形を利用して歩行者と車の通行を立体的に隔離することにしたのです。
まさに歩車分離の街づくりの手本とも言えます。

また、二つの隣接する駅周辺部分がニュータウン住民の生活拠点と位置づけられ、様々な店舗や娯楽、医療・保健関係の諸施設まで集積するようになっています。
駅の施設と商業施設「グリナード永山」は歩車分離により一体的に結合されていてい、複合文化施設「ベルブ永山」や、その先の永山北公園、さらに住居地方面にまで、歩行者専用道路が通じています。

さて、駅としては小田急が京王より4か月半ほど先行して開通しました。
しかし、現在に至るまで、乗降客は京王線のほうが多い状況です。

特に1990年代後半までは小田急線はこの区間はすべて各駅停車のみだったことから、新宿直通、速達電車の設定で利便性の高い京王線利用者が圧倒的に多かったのです。

しかし、小田急も対抗策を2000年以降に出してきました。
地下鉄千代田線・JR常磐線に直通する「多摩急行」の登場や、帰宅ラッシュ時にロマンスカーの運行を開始したのです。これにより現在は小田急の利用者は増加傾向にあるようです。

そんな永山駅を骨で聴きます。
特に駅周辺の歩車分離から、クルマの走行音が大きなノイズになっていないので、騒音対策としての骨伝導ヘッドセットは、ここではあまり重宝されません。しかしこの街の中心地ですから喧騒のノイズは多くあります。
米軍採用・特許技術の骨伝導ヘッドセットはやはり大いに活かされます。

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