eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

1人勝ちのビジネスモデル

2006-06-28 15:45:29 | eラーニングビジネス
1人勝ちのビジネスモデルとして、セコムやベネッセに注目しています。

どちらも、人によるサービスを基本にしているところに特徴があるようです。

セコムと海外の警備会社をくらべてみますと、ビジネスモデルに大きな違いがあります。海外の一般的な警備会社は、センサーを企業や家庭に売って設置します。警報がでれば、警察や消防に通報が行きます。セコムでは、警報がでれば、自社の社員が全国にある拠点からかけつけます。つまり、海外の警備会社は、センサーの販売会社であり、セコムは、「警備保障」というサービス会社です。

ベネッセと教材出版社をくらべてみますと、ベネッセの進研ゼミは添削指導というサービスに料金をいただく形になっています。ベネッセはサービス会社であり、教材出版社は販売会社です。

ところで、センサーを売るだけの警備会社や教材会社は、参入の障壁が低く、多数の会社がはげしい競争を続けることになります。その結果、どの会社も圧倒的なポジションを獲得できない。

一方、セコムやベネッセのようなサービス事業は、簡単には参入できません。セコムと同じように全国に1,000近い拠点をつくって競合する会社は、せいぜいいくつかしか登場できません。そのなかで、トップ企業がほとんど1人勝ちします。

このビジネスモデルは、eラーニングにもあてはまりそうです。

教材会社のように、いくつかのeラーニングコースを制作し販売する会社は、すでに無数にあります。はげしい競争のなかで、だれも圧倒的なポジションは獲得できません。しかし、eラーニングでも、セコムやベネッセのようなサービスビジネスをおこなう企業があるとすれば、その数社は、圧倒的なポジションを獲得しながら競い合うことになるのではないでしょうか。



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