eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

大学生も二極化

2005-09-20 08:45:16 | 学校におけるeラーニング
先週、大学の先生にお話をうかがう機会があった。わたしにとって、おどろきだったのは、学生の学力の分布に大きな変化があるという現状だ。

昔・・・
クラスの学生の学力は、正規分布をしていた。中くらいの学力の学生の数がもっとも多く、できる学生とできない学生が山のすそののようにひろがっていた。授業は、いちばん多い中くらいの学生にあわせてすすめていた。

今・・・
できる学生とできない学生と、中くらいの学生と、どのレベルにも同じくらいの数の学生がいる。どちらかといえば、できる・できないの両端の学生が多く、二極化しているのだそうだ。授業の進め方が極端にむずかしい。
レベルにあわせて、クラスをわけようかという議論もあるそうだ。大学で。

これは、いったい、なにが進行しているのだろうか。

このような現状にこそ、個別学習であるeラーニングが有効だといってまちがいないだろう。

しかし、いったいなにが進行しているのだろうか。このごろの社会的な変化には、不気味に感じることが多くある。その現象の先になにがあるのか、予測するのもためらわれる。

スーパーイングリッシュハイスクール

2005-03-25 16:50:37 | 学校におけるeラーニング
文部科学省は、全国で、100校をめざして、各地の高校をスーパーイングリッシュハイスクールに指定し、3年にわたりかなりの補助金を支給している。

わたしは、ある大都市の教育委員会からある高校の学術指導委員に任命され、大学の学長や外国人教授などとともに、指導委員会に参加している。

いまの高校生は、うらやましい。英語を学ぶ環境が、比較にならないほどととのっている。ネットをとおして、海外の高校生と映像・音声でコミュニケーションをしたり、留学生と直接話し合ったり、あるいは、一部の生徒は1年間の海外留学にでかけている。発音もすばらしくきれいなのだ。

その学習環境のなかで、eラーニングは重要な役割をはたしている。今回は、英文ライティングのコースをお手伝いし、提供した。

この高校は、公立高校だが、おおきく教育効果をあげ、私立高校に対して評価を逆転させつつある。大学進学という観点からだけでなく、さまざまな分野で著名な賞をとる生徒や先生方が続出し、個性的な活動が光っている。