いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

おおさか。 tulip concert 2012

2012-09-26 19:35:27 | 日記
 「このホールは本当に思い出深いところです。」と安部俊幸さんがコンサートで話した大阪オリックス劇場に来ています。チューリップコンサート大阪2daysの1stコンサートです。
 旧大阪厚生年金会館ホールをオリックス劇場として再建して従来の1、2階席を3階席仕様に改装して、その3階席まで満員の聴衆がつめかけました。圧巻です。

 午後6時30分すぎにチューリップの5人がステージに登場してオープニングです。ステージ向かって左からベージュのカジュアルなカーディガンにデニム、ベージュのバックスキンの靴できめた安部俊幸(G)、レッド系統の長そでシャーツの両腕をまくった姫野達也(V G Pf)、濃いパープル生地のシャーツの上田雅利(Ds)、淡いグレー生地に細い縦じまシャーツに濃紺のエナメル靴できめた財津和夫(V G Pf Harmonica)、ブルー系統のシャーツの宮城伸一郎(B)です。

 ホールの残響音、反響音が気になる音響効果で、楽器のアンサンブル(ensemble)もいまひとつでギター、ベース、キーボード、ドラムの一体感がなくてチューリップの完成されたメロディ、リズム、ハーモニーのサウンド構成も生かしきれないステージ音響です。
 しかも2daysの1stライブということもあるのか、チューリップのメンバーもおとなしめ、控え目の歌、演奏の印象を受けました。

 その中でも第1ステージでの「おいらの旅」、「Mr.プレスマン」での『ロックしてる』財津さんがいて、日本語詞とロックンロールがマッチした歌唱力で強力、リバウンド、楽しさがよく出た楽曲となりました。財津さんのロックンロールはいいですよ。
 第2ステージでの「青春の影」、「虹スニ」は圧巻の財津ボーカルを聞かせました。アンコールでの「夢中さ君に」では乳白色のギターボディーのネオンギターにきれいな光の花が咲いて鮮やかでした。

 安部俊幸。
 「チューリップにとってはこの会館は本当に思い出深いものです。すごくなつかしいです。私にとりましても思い出深いところなんです。チューリップで初めてMCをやらせてもらいましたのはこの会館です。
 アマチュアバンド時代からデビューして2年近くまではMCは財津さんがひとりでやっていました。財津さんから演奏、歌に集中できるからと、すこしMCをやってくれないかと言われまして、僕は声が前に出ない口にこもるので無理だと返事したんですが1度やってくれないかとその日ですよ、その日に言われて思いっきり緊張してなんとかやり終えて、財津さんからやりゃ出来るんじゃないかと言われて、その日からすこしづづMCの場所が増えていきました。
 今でも僕は初めから財津さんがMCをやった方がいいとも思っているんですが、よろしくお願いします。」と生ギターコーナー安部さんボーカルの「思えば遠くへ来たもんだ」。

 姫野達也。
 「きのう大阪で安部俊幸と夕ご飯を一緒に食べにいこうかということになりまして、大阪だとお好み焼きかなと、街々、都市々々でおいしいものがたくさんありまして、大阪ならお好み焼きかなと思いながらおいしくいただきました。大阪に来たらやっぱりうどんが食べたくなります。
 会館に来て昔よく食べた近くのうどん屋さんからの出前をおいしくいただきました。僕のふるさとの博多にもいろんなおいしいものがありまして、からしメンタイ、ラーメンとかみなさんもたくさんめしあがったと思うんですが元気がでます。
 デビューして「心の旅」のすぐあとあたりまでは余裕がありませんで、ふるさとを顧(かえり)みる余裕がなかったんですけど、その後ちょっと余裕が出てきまして次に歌う曲は博多の曲なんでこうして博多弁を出してしゃべっているんですが」と姫野さんボーカルで「博多っ娘純情」。

 財津和夫。
 「チューリップの歌は君とか僕がよく出てきます。もしこれがおまえとかおれとかいう言葉づかいをしていたらきっとファンの質がちがっていたんでしょうね。もっとセクシー(sexy)なバンドになってたでしょう。そこでこの曲をおまえとおれを使って歌ってみたいと思います。」と財津さん、「魔法の黄色い靴」のおまえ、おれバージョンを数小節歌いました。
 「どうですか、ちょっとセクシー(sexy)になれましたでしょうか。」

 「チューリップは昔、本当に学生のようなバンドだって言われつづけました。たしかに自分たちの意識の中にアマチュアみたいなそんな感じもありました。でもしばらくやっていって、プロらしくなれたと思ったときもありましたが、どうしてもやはりプロ意識を持っていてもプロにはなれない気質を持って今日までやってきました。甲子園に高校球児として出場しているような感じですかね。
 こうやって今日みなさんの前で演奏できるのは、プロ意識があったら果たせなかったかもしれません。学生気分でみんなよくやってきたなと思うこのごろです。」と財津さんがチューリップの歴史、精神性を最後に振り返りました。

 チューリップの5人と聴衆の何度もの両手をあげてのバンザイコールで終わりました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする