いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治家のうそー(2)。 lie of politician

2012-09-14 19:56:55 | 日記
 (1)かっての自民党政権の在職当時から「うそ」容認発言もあった首相として1年で引責辞任した森元首相が、3党合意にもとづく消費税引き上げ法案成立の交換条件と言われる「近いうち」の解散総選挙について首相は合意にとらわれることなく「うそ(lie of politician)」を言っていいと発言した。

 自民党の長期政権の末期症状時代に首相を務めた元首相たちが、自らの結果責任と政治力のなさをさて置いて棚上げして、最近の民主党政権の低迷、混迷政治に対して自戒もなく野党席から何かと批判めいた発言をくり返している。
 国民にとってはそのどれもこれもの元首相たちの結果責任と政治力について、未だ強烈鮮明に心に無責任と背信として残っているものばかりだから、その厚顔無恥ぶりには驚き以上にこっけいにさえ見えてくる。

 (2)中には代表選への再出馬に意欲を見せているものもいて、言葉ではきれいごとを言ってものど元すぎればの国民をなめきった独善、独断政治を捨てられない政治家の本性を見る想いだ。
 もちろん人間は悔い改めてやり直しの効く再生人生は貴重で教訓的な財産ではあるが、社会権力のパラダイム(paradigm)として身の丈をこころえた、わきまえた活躍の場所を選ぶことも教訓(precepts)であるから、首相当時統治能力も政治責任も果たしてこなかった、できなかった政治家が同じ立場の首相、政治を同じ理念、手法から批判するなどとは、到底理解と支持など得られないことだ。そんな政党は国民の支持など得られない。

 (3)冒頭の「近いうち」解散総選挙の約束など首相の専権事項であって、「うそ」でもいいなどとの元首相の発言などは、自らの既得権、密室、談合政治が常態化した時代の政治感覚での暴言だ。それは09年の本格的政権交代で国民から否定された政治体制、体質だ。
 当時の国民から見放された行状を顧(かえり)みることもなく、同じ感性で関与するとはあってはならない政治行動だ。

 (4)09年の民主党による本格的政権交代で元首相のいう職業政治家による長年の既得権益、密室、談合政治が完全に否定されて、革新的政治理念、理論、改革に国民は期待し支持してそれまでの政治スタイルを完全否定したのだ。

 その後3年余りでその国民の「期待」は完全に裏切られたが、革新的理念、理論までもが否定された訳ではない。政治手法、準備、決意、展望に不足、不十分さが露呈しての失政だ。

 (5)今更、国民に否定された自民党政権時代の政治手法に戻ることなどあってはならないことは、政党支持率10%台の推移であきらかだ。
 政治に「うそ」があってはならないことは国民の評価ではっきりしている。

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