先日、ブログの管理者画面を見ていたところ、拙ブログに海外のウェブサイト「SEGA RETRO」からアクセスがあったことに気づきました。
「SEGA RETRO」は、「1940年代から今日までのセガについて可能な限りすべてをカバーすることを目指し」、「現在38,701 件の記事がある」(トップページより)とのことで、レトロゲームファンには興味深い記事が多く、ワタシもこれまでしばしば参照させていただいています。
SEGA RETROのトップページ。
拙ブログへのリンクが「SEGA RETRO」のどこに張られているのかとクリックしてみると、回胴式遊技機の嚆矢であるオリンピアを販売運営していた会社を説明する記事「Olympia (company)」からでした。
しかし、この「Olympia (company)」は事実に基づかないいわゆる「トンデモ」で、それもそのはずこの記事は、ワタシが一昨年に連載したおふざけ記事「オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場」をソースとして書かれていたのです。
オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場シリーズ:
オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(1):プロローグ
オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(2):第1幕/第2幕
オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(4):第4幕/第5幕
オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(5):ファクトチェック
「オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場」シリーズで使用した画像の一部。この物語は、タイトーが回胴式遊技機を開発して最終的にセガと協業するまでのストーリーを、断片的に判明している事実を混ぜて創作した、あくまでもフィクションである。
ワタシのこの一連のシリーズ記事は、毎回冒頭で「この物語は実際の出来事を基に創作したフィクションです」と断り書きを入れているのですが、「SEGA RETRO」の「Olympia (company)」はそれに言及せず、ワタシが創作した部分を「it is speculated(推測されている)」としてしまっています。さらに別記事「Olympia Star」でも同様の「曲解」が行われており、「SEGA RETRO」の読者がこのフィクションを真に受け、存在しなかった偽の歴史が信じ込まれてしまう可能性を危惧しています。
ゲームの歴史を残すことが目的の一つである拙ブログを参照、引用して拡散してくださること自体はむしろありがたく、感謝もいたしますが、情報を伝達する際にはソースの信頼性と言うものにもう少し神経を使っていただきたいものです。
なお、「SEGA RETRO」に掲載されている記事は、誰でも加筆、訂正ができるウィキシステムで作成されているそうです。そして「SEGA RETRO」は、ウィキペディアほど典拠についての要求が厳しくないようですので、はっきりとわからない点については自身で裏付けとなる補助情報を探すなど、読者の方で積極的に注意する必要があり、鵜呑みにするのは危険です。
こちらの意図を誤解なく伝えられるほどワタシは自分の英語能力に自信がないので、下手に指摘するのも憚られます。と言うことで、この「SEGA RETRO」、どうしたものかなあ。