水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(6)

2011-01-13 11:57:21 | 論語
 敬事而信、節用而愛人、使民以時(学而第一の5)

 事を敬して信、用を節し人を愛し、民を使うに時を以てす。


「導千乗之国」(千乗の国を導くに)、に続いて、上の語が示されている。

「千乗国」とは、戦車千台を供出できる国、すなわち諸侯、だそうだから、今ならさしずめ、「リーダーシップをとるために必要なことは」、次のようなことです、ということだ。

 下のように解釈するが、どうだろうか。

 ・どんなことでも、軽々しく事を運ばず、ウソ・イツワリを言わない。
 ・出費を最小限に抑えなければならないが、そのために人様を粗略にあつかってはならない。
 ・部下にものを頼む時は、自分勝手を慎み、その人が最も働きやすい時節を選ぶ。


「而」という字を、どのように解釈するか、なかなか難しい。単なる強調ともとれるときがあるし、シカシ、ソシテ、ヨウニ、などの意をとる時もある。章題の「学而」を、直感的に、「学んだ、そして(どうするか)・・・」と理解していたが、そうでないかもしれない。


 話は飛ぶが、論語の英訳があるかどうか検索したところ、ザクザク出てきた。非常に面白い。が、翻訳者の能力の問題かもしれないが、上の「而」の例のように、微妙な意味合いの違いを、英語は表現できない、と感じている。
今あらためて、日本語の凄さを実感しているところだ。そのうち、紹介できる、と思う。

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