水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

ペルガモン(12)第五回講座

2008-10-16 08:58:22 | ペルガモン展関連
 昨夜(10/15)、第五回講座に出席した。

 10/12の第四回講座(岡野智彦氏、展示案内実践講座(1))は、ぎっくり腰を患い、欠席。昨夜いただいた当日配布資料を見て、聴講できなかったことが大いに悔やまれた。

 特に、次の4点を展示解説にあたって留意すべき事項、として挙げられていたことに、わが意を得た思い。

①一貫性のある解説(ストーリー性)
②わかりやすい解説(専門用語は使わない)
③めりはりのある解説(一本調子にならない)
④来館者の視点に立った解説(知識の押し付けにならない。来館者の反応の観察)

 これは決して忘れてはならぬ。


 さて第五回講座は、「シルクロードと日本」というタイトルで前田耕作氏によっておこなわれた。
こちらの興味の対象と講義内容のマッチングがほぼピタリであったし、実に聞き応えのある、格調高い内容であった。配布された資料の項目立ては次。

①シルクロードとは何か
②最初にシルクロードという言葉を使った人
③オリエンタリズムの劇場としての学会の成立
④ヘンリー・ユール、東西交渉史
⑤帝国の成立と道路網の整理
⑥アレクサンドロスの遠征記録
⑦ヘレニズムの変容(行政区域と行政単位の変更)

 演者は、西欧における研究の成果を徹底的に参照しつつ、シルクロードを東から眺めるという姿勢を、何十年もの間決して崩さなかったのではないか、と思われる。脱帽!

 話や資料に込められた内容があまりにも濃いため、今日はここで書くのをやめる。追い追い、勉強しながら書き留めようと思う。

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