水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

日の名残り(46)

2018-12-06 11:33:54 | 日の名残り
To my surprise, however, once we had finished interviewing the girl, Miss Kenton began to insist we take her on. 'I see much potential in this girl,' she continued to say in the face of my protest. 'She will be directly under my supervision and I will see to it she proves good.

ところが驚いたことに、二人で娘の面接を終えたあと、ミスケントンがライザを雇おうと言い出したのです。私が反対しますと、「この娘には大きな可能性がありますわ、ミスタースティーブンス」と言い、さらには「私が直接監督します。きっといい女中に仕立て上げてみせますわ」とまで言うのです。

二人の解雇を受けて、代わりの女中を雇わねばならず、募集を掛けた。応募してきたライザが持ってきた経歴書はとてもほめるべきものではなかった。当然、雇うことはないと思っていたところ、ミスケントンがとんでもないことを言い出したところ。

スティーブンス氏は、真剣な議論ののち、「あなたの責任で雇うのですよ」と、なかば突き放してしまった。


人間の本性をを見抜くのは本当に難しい。なにかにつけ、縁故採用があとを絶たないことの根幹はこんなところにあるのかもしれない。
しかし、これが行き過ぎると、世の中閉塞感が充満してしまう。今の時代、そんなところだろう、と思う。


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