飯疏食、没歯無怨言(憲問第十四の10)
没歯=死ぬまで一生
疏食(ソショク)を食らいて、没歯(ボッシ)怨み言なし
粗末な食事に甘んじ、一生怨み言は言わなかった。
孔子の管仲に関する評価を説明している文。
管仲は政敵伯氏を追い落とした。しかしその伯氏は、上のような姿勢で一生を貫いた。
政敵をして、このように思わせる管仲を、孔子は「人也」として評価した。
この前の文で孔子は、子西(孔子の官吏としての登用を阻止した大臣)をどう評価するかと聞かれ、「彼哉、彼哉」(あの人、あの人)、とのみ答えた。
たぶん孔子は子西のことを、よくは思っていなかった。怨んでいたかもしれない。
そのような自身の体験を背景に、納得ずくで政敵を追い落とす管仲の周到な手腕を見ると、やはりすごい、と思うのだろう。
管仲は仁を貫き、子西は仁に欠ける、といいたかったのかもしれに。しかし、自身を深く見つめようとする、儒教の根本精神にそぐわないように思えてならない。
解釈に間違いがあるのかもしれぬ。
没歯=死ぬまで一生
疏食(ソショク)を食らいて、没歯(ボッシ)怨み言なし
粗末な食事に甘んじ、一生怨み言は言わなかった。
孔子の管仲に関する評価を説明している文。
管仲は政敵伯氏を追い落とした。しかしその伯氏は、上のような姿勢で一生を貫いた。
政敵をして、このように思わせる管仲を、孔子は「人也」として評価した。
この前の文で孔子は、子西(孔子の官吏としての登用を阻止した大臣)をどう評価するかと聞かれ、「彼哉、彼哉」(あの人、あの人)、とのみ答えた。
たぶん孔子は子西のことを、よくは思っていなかった。怨んでいたかもしれない。
そのような自身の体験を背景に、納得ずくで政敵を追い落とす管仲の周到な手腕を見ると、やはりすごい、と思うのだろう。
管仲は仁を貫き、子西は仁に欠ける、といいたかったのかもしれに。しかし、自身を深く見つめようとする、儒教の根本精神にそぐわないように思えてならない。
解釈に間違いがあるのかもしれぬ。