水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(307)

2013-05-11 10:04:44 | 論語
必也正名乎(子路第十三の3)

必ずや名を正さんか

子路が孔子に、「先生(孔子)が政治にたずさわるとしたら、まずなにをなさいますか」と聞いたときの答え。

正名=名と実を合わせること。身分・立場に応じた役割を明確にすること。

名不正則言不順、言不順則事不成
個々の役割がはっきりしないと、言うことが妥当ではなくなり、そうすると、やりたい事が成就しない。


孔子の言いたいことは、官僚組織を的確に機能させる根幹は、「仕事の内容にふさわしい職名をつけよ」ということになるのだろう。
しかしまあ、これがいきすぎると、硬直した縦割り組織になってしまうし、身分格差社会の構成を助長する根拠に利用されてしまう。

いづれにしても、儒教の重要な教えのひとつ、正名論の出所がここであったらしいことを、はじめて知った。
「子路第十三の3」を重視する人をあまりみないが、この節はとても重要だと思う。