水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

工匠乃郷

2010-11-07 15:08:33 | 雑感(5)その他
 国道17号、三国峠に近いところに、昔須川宿という宿場があった。ここには「たくみの里」という名の官製観光名所がつくられ、近年評判がいい。

 外国人の到来が多くなっているのであろう。今年は「たくみの里」の看板に中国語訳と韓国語訳がついた。標記は中国語訳である。韓国語訳については、残念ながら読む能力を持たない。

 さて、中国人が「工匠」をどのように理解するか知らない。
が、日本人としては、「この翻訳はないだろう」、と思う。いかが?
「工匠」だと、大工、もしくは職人ではないの?

「たくみ」には確かにその意味があるが、それよりも、美しいものを作り出す技、とか、考え抜いたしくみ、とか、の意味合いが強いはずだ。だから、観光客が引き寄せられるのではなかろうか。
これが、「大工・職人の村」という名だったら、積極的に行こうという気にはなかなかなるまい。
一度中国人に、あの名を聞いて行く気になるか、聞きたい。


 この地域は今、往時の隆盛は夢のまた夢、新幹線や高速道路の開通によってさびれにさびれてしまっている。が、これが皮肉にも、たまに訪れる我々にとっては、このうえもなく素晴らしい趣を感じさせてくれる。
この地に別荘をお持ちになった方々の先見の明をうらやむばかりだ。

 
 先週末、あるご夫妻のお招きに甘え、三国峠の山懐で、至福の時を過ごさせていただいた。うまいものをたらふく食べ、温泉にどっぷり浸かり、文句の付けようのない一泊二日であった。ご夫妻に心から御礼申し上げます。