大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

福島原発処理水 2年後に海洋放出へ

2020年10月27日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        




福島第一原発事故後、原子炉内の核燃料を

冷やした水に雨水や地下水が流入して、毎日

170~180トンの汚染水が発生している。

これを、多核種除去設備(ALPS)で処理し、

原発敷地内に備えたタンクに保管してきた。

この保管量が9月17日までにタンク1040個、

123万トンに達し、2022年10月にタンクが

飽和状態(137万トン)になるため、処理を

急がねばならない状況となっている。

菅首相は、就任直後の9月に福島を訪れ、

早急に政府として責任を持って処理を行う

と発言し、2年後をめどに処理水を海に放出

する方針だという。

トリチウムは、大気中の水蒸気や雨水、海水

などの中に含まれるなど自然界にも存在する。

また、トリチウムの濃度を世界保健機関

(WHO)の飲料水ガイドラインの1リットル

当たり1万ベクレル以下にすれば、飲料水と

同等の安全性を備えた水となる。

日本では、既にトリチュウムについて科学的

処理で無害化に見通しがついている。

現在の技術では、ALPSで処理しても、放射性

物質[三重水素(トリチウム)]は除去できないと

されているが、トリチウムを含む水分子と

通常の水分子では蒸発のし易さがごくわずかに

違う性質を利用、蒸留を繰り返すことで、

トリチウムの濃い水と薄い水との分離が可能に。

放出計画に対する原子力規制委員会の審査と

承認を得て、放出設備を備える時間が2年間だ。

トリチウムを含んだ水の海洋などへの放出は

安全だとして世界各国でも実施されている。

韓国の月城原発1~4号機では、1999年以来、

累積で6000テラベクレルのトリチウムを放出

してきているが、福島で保管されている処理

水の総量の放射能の総量は、月城原発放出量の

六分の一にしか過ぎないのだ。

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