経済活動で最も裾野が広いのが自動車産業。
韓国経済を支えている貿易の内、2割を占める
のが半導体で、次いで自動車産業。
この自動車生産で最大の企業が現代自動車。
ここで働く労働者の平均給与は、トヨタを
超え、毎年賃上げ闘争とストで明け暮れる。
現代自動車だけでなく、韓国の企業では
労働組合の力が強く、時に驚きの事態も起る。
経営不振に苦しめられてきた米資本の韓国GM。
昨年度には、韓国内工場の閉鎖が検討され、
従業員の解雇が計画された際、政府は雇用
維持に備えてGMに約720億円を産業銀行から
融資させて操業の10年間維持を義務付けた。
2年前に閉鎖された群山工場では1400人余が
希望退職したが、下請けの工場の従業員
148人について、裁判所はGMに対し他の
工場で再雇用せよとの判決が出された。
韓国GMは、6年間で2700億円以上の累積
赤字が出している上、労働者派遣などを巡り、
40件余りの労働関連訴訟に直面している。
大半は、過去に雇用労働部が違法派遣では
ないと判断していたが、その後の裁判所に
よる判決と雇用労働部の解釈変更で問題に
なり違法性が問われることになった。
これにより、既に43億円以上を供託したが
今後、供託金は135億円以上が必要となる。
勢いを得た労働組合は、このほど今後の
闘争に備えた投票で80%以上の支持を得て
スト権を確立し、賃上げ闘争に入った。
裁判所は、米国人社長の出国禁止を命じた。
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