アフリカ豚コレラ(ASF)に感染した豚は、
40.5~42℃の高熱を出し、食欲不振、起立
不能、嘔吐、皮膚出血症状が出て、ほとんどが
10日以内に死亡する。
ASFは、人体には無害だが、伝播が速く、
ほぼ100%の致死率を備える。
英国の獣医病理学者が、1921年に東アフリカで
豚の風土病として伝染していた熱性伝染病を
ASFと名付けて世界に公表した。
その後、ASFは1957年にポルトガルとスペ
インに伝播し、90年代末まで約40年間も被害を
与え続け、78年にイタリアにも広がり、現在も
感染が続く。
2007年には、黒海沿岸のジョージアの港に
上陸したウイルスはロシアまで感染が拡大。
2018年8月に中国に入った後、ベトナムなどに
急速に広がった。
現在、最も懸念されているのが北朝鮮。
既に、2019年に北朝鮮に感染が拡大している
ことは明らかだが、北朝鮮では韓国のように
強制的な殺処分は実施されていない。
理由は、北朝鮮の市場で取引される豚肉の
80~90%は個人副業畜産からによる。
多くの都市の家庭では、台所やベランダ、
便所などで豚を飼育し、飲食物の副産物、
酒粕、野菜の副産物などを利用した残飯飼育
方式で1世帯当り1、2頭の豚を飼育している。
そして、この豚1頭は市場でコメ100㎏と
交換される重要な収入源となっている。
北朝鮮には、衛生管理に備えた制度が確実で
なく、全国のすべての河川や井戸も非衛生的な
状態のままであり、豚と豚肉、副産物の無
秩序な移動、無責任な糞便管理などが放置
されたままで、ウィルスの生存・拡散を助ける。
既に起こって屋も知れぬ、北朝鮮国内での
ASFの定着は、韓国の畜産安保は致命的となる。
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