インドシナ半島のメコン川流域に住む6000
万人の人々にとってメコン川は母なる川である。
メコン川は、中国のチベット高原に源流を発し、
中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境と
タイ・ラオス国境、更にカンボジアとベトナムの
6ヶ国を流れる全長4200㎞の国際河川。
上流の中国国内では、瀾滄江と呼ばれ、流域に
11の巨大ダム建設が計画され、数基が完成。
だが、中国はダム関連資料を公開しない。
下流域のタイとラオス、カンボジア、ベト
ナムの4カ国は、河川利用の調整に備えて
国際組織・メコン川委員会を設置している。
2019年、メコン川下流に当たる流域諸国で
流水量が激減し、本来の水位よりも最大で
3mも水位が下がる深刻な干ばつが発生した。
中国が、メコン川上流に建設したダムで大量の
水を堰き止めてことが原因だったが、中国の
外交部は、雲南省も深刻な干ばつに見舞われ、
中国の一連のダム貯水量は史上最低レベルに
まで低下したと主張。
米国の調査会社が、中国雲南省の「湿潤」
状態の衛星測定結果では、2019年5月から
10月にかけての雨季には実際の同地域の平均
降水量と融雪量の合計が、例年の平均を少し
上回っていることが明らかにされた。
だが、中国外交部は、下流域諸国のために
中国国内が干ばつで苦しんでいるにも拘らず、
中国は全力を尽くして理にかなう水量を
放流したが、瀾滄江のダム建設が下流域の
干ばつの原因とする説明は不合理と反発。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
健康と安心のメタボへの備えは?