8月17日に発表された中国社会科学院農村
発展研究所による中国農村発展報告では、
[第14次5カ年計画([十四五計画])期間](2021~
2025)の終わりまでに、中国は約1億3000万
トンの食糧不足に陥るかもしれないとした。
だが、多くの学者がこの報告に対して[国内
では食糧危機はすでに現れており、実際の
状況はもっと深刻かも知れない]と分析。
中国政府は、中国が備えている穀物自給率は
95%であり、世界の食糧安全保障基準である
90%よりも高いとして来た。
これに対して、ある著名な農業研究者は最近、
[データから見る中国の食糧安全保障]という
分析記事を発表し、[データを見ると、現在の
中国の食糧生産では国民の需要を満たすことが
できない事を示している。国家統計局の2018年
12月データでは、2018年中国の食糧自給率は
約82・3%に低下しており、食糧不足は17・7%と
なり、国連食糧農業機関規定の食糧安全保障
基準自給率は90%を満たしていない]と指摘。
食糧不足量の約1億3000万トンは、2億5200
万人が必要とする食糧に相当する。
都市部では、食料不足問題は封印され、充足
していることが宣伝されるだろうが、地方の
貧困地帯や僻地では、飢餓者の発生は避け
られず、日本人のほぼ2倍の人が、近い将来に
飢餓に苦しめられ、命を落とすことになる。
過度なインフラ開発と農耕地収用による耕作
地の減少に加え、農村部の殆どの若者が農業を
放棄し都市部へ出稼ぎに出た結果、農村部の
労働力が大幅に失われた。
耕作放棄地や耕作用地の10%が重金属汚染で
耕作条件を備えぬ不毛の地と化している。
習近平の食料大増産の号令も空しく聞こえる。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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