大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国 4大銀行の資金不足が深刻化

2020年10月13日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        




今年8月に、米金融調査機関は中国の4大国有

銀行が今後4年間、6兆元(約93兆円)以上の

資金不足に陥るとの懸念を表明していた。

その兆しが、早々と表面化してきた。

広東省深圳市と浙江省は、10月10日以降に、

市民が個人名義で20万元(約311万円)以上の

預金を引き出す場合、預金の用途や資金の

来源を説明しなければならないと新たに規定。

市民が保有する預金の引出しが規制対象に。

2015年に、世界20ヶ国・地域の金融監督当局で

構成される金融安定理事会(FSB)は、世界

金融の安定化に備えて、グローバルなシス

テム上重要な銀行の経営破たん発生時に、

公的資金の注入を回避するために、金融機関が

資本や社債の積み増しを求める規制を制定した。

[TLAC規制]と呼ばれるこの制定で、[大き

過ぎてつぶせない銀行]リストに中国の4大

国有銀行中国工商銀行、中国農業銀行、中国

銀行、中国建設銀行が含まれた。

米格付け大手のS&Pは、8月25日に中国の4大

国有銀行は、2019年末時点でTLAC規制が

求める基準と比べ、2兆2500億元(約35兆円)の

資金が不足していると指摘した。

そして、新たな資金調達をしなければ2024年に

4大銀行の資金不足規模は最大6兆5100億元

(約101兆円)に拡大し、TLAC基準を満たせ

なくなると警告した。

中国の金融専門家は、中国の国有銀行の資本

不足の問題は数年前から存在し、今年初からの

武漢ウィルスのパンデミックで、外資企業の

撤退が一段と加速しており、中国の銀行が

備えている危機は本質的に流動性危機と指摘。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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