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会話が面白い二人の男子高校生

2017年02月03日 | 映画

「セトウツミ」2016
 原作:此本和津也 「少年チャンピオン」連載コミック

主演:池松壮亮(内海) 菅田将暉(瀬戸)

映画にドラマに超売れっ子の菅田将暉くんを確認してみたくてレンタル。
魅力あるなぁ、この人。恐ろしくらいの伸びしろを感じる。

ほとんどの場面が男子高校生二人だけの緩い会話で成り立っている作品だ。
あまり動けないから相当な演技の力量がないと難しい役。
池松壮亮は過去作で演技上手な俳優であることは認知していたが、菅田くんは
じっくり見たことがなかった。

約1時間半の間、ほぼこの二人だけの映像を飽くことなく見続け聞き続けた。
セリフの面白さが際立つ。
緩い緩い会話だけど、瀬戸の素直な視点から繰り出される会話の糸口が面白い。
それに応える内海の言葉は完結で全うすぎてむしろそこが新鮮に聞こえてくる。
二人のこんなに緩い普段の会話の数分のやりとりで
小説一冊分の語りの重量が潜んでいたりして耳が研ぎ澄まされていく。
時折、居丈高な先輩、瀬戸の憧れの少女・両親・猫、ピエロなどを効果的に投入して
作品の幅を広げている(無駄がない)

友人と笑いながら見るのもいいけど、
深夜にひっそり一人で見てみて・・・実は真摯な会話がより分かる。
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