ジャン=ピエール・ジュネ監督。
年代はかなり遡り、オードレ・トトゥの「アメリ」からどんぴしゃにこの監督に浸ってから久しい。
先週末から再びこの監督に回帰してみる。
「天才スピヴェット」、「ロストチルドレン」、「ミックマック」
と、やはり観てしまったら画面に引きこまれてしまう。
それぞれの作品に通底するのは浮遊感。一時、浮世へと浮遊した感じが独創的。
現実の厳しさも背景に忍ばせているが、そこは上質のユーモアで飛び越えていく。
場面展開が鮮やかだ。例えば、「喜」の感情から「哀」へと辿る過程が一瞬の画像で見事に表現される。
なので、脳内処理は任せたぞと言わんばかりの開けっぴろげな感じが気持ちいい。
いつまでも映像が脳裏に刻印され続ける。