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続けてペネロペ・クルスの偶然・・・エレジー他

2010年01月24日 | 映画
「エレジー」2008/アメリカ 監督イザベル・コイシュ 脚本ニコラス・メイヤー 
     出演ペネロオエ・クルス ベン・キングズレー デニス・ホーッパー


 初老の教授(ベン・キングスレー)が女子学生(ペネロペ・クルス)を深く愛してしまった
女性遍歴の多い教授だが、相手の若さと高貴な美しさの前にうろたえる。
その、うろたえている様を見ていると「今更、こんな面倒な湿気地帯に足を
踏み込まなくても・・」などと年相応の思いが過ぎる。
男は時々、こんな冒険をやらかす。女性の若さとそこから発散される耽美な
エネルギーに参るときがあるようだ。
嫉妬でダンスホールに偵察に行く場面は「止めたほうがいいよぉ」と
こちらがヒヤリとした。何でもしちゃうんだな、こんな知的な教授でも
恋に落ちてしまうと。
教授は詩人の友人(デニス・ホッパー)によく相談をもちかける。
その友人のアドバイスは的確で、恋情の過程から結末までを予測する。
まぁ、遊び心も含めた分別ある第3者の声というところか。

女学生コンスエラは近寄り難い高貴さに溢れている。若いからといって浮いてない。
教授に対して冷静で誠実だ。顔・ボディともに輝くばかりに美しい。
非の打ちどころがない女性に描かれている。
(ペネロペ・クルスはこの時点で34才。全く無理なく女学生の風貌だった)



親戚一族が集まるパーティに彼女は是非来てくれと切望するが、教授は年齢から
くる引け目からドタキャンしてしまう。このときの教授の心情が切ない。
30才の年齢差・・・
教授は老いに足を一歩踏み入れ、日々更新されていることの怖さを自覚している。
女学生は、老いとはどういうことかもちろん分かりようがない。真っ直ぐに教授
の懐に飛び込んでくる。
そして、このギャップは埋まることがなく連絡は途絶えてしまう。
ここで、”END”となっても良かったと思うのだが、この後、続きがあった。

コンスエラから数年振りに「会いたい」と連絡が入る。
彼女は乳癌となり乳房の摘出手術を受けることになり、その前に教授に
乳房を撮影してほしいという申し出だった。
そして、手術はとりあえず成功し教授は彼女を改めてわが身に引き寄せる。
乳房を失ったことで教授は均衡を得た?という心理があったのか。
捻くれた視点かも知れないが、そういう感情はあったと思う。


全くの偶然なのだけど、ペネロペ・クルスを連続3度見る。
「ベル・エポック」1/15 17才 末娘役


「オール・アバウト・マイ・マザー」1/16 23才 シスター役


ペネロペ・クルスには特別な思い入れはないのだが・・。
今年は以前見た気になる作品を積極的に再見しようという方針なのでこういうことも
出てくる。改めて、この人いろんな作品にかなり起用されている。
(ショートにするとO・ヘプバーンに似てないこともない)
だが、何かを足りなく感じる。顔下半分の表情の作り方が不器用?
”潤い”に乏しい?ふくよかなイメージが沸いてこないのだ。
でも、笑顔はとびっきり爽やかだね。















    
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