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オリパラ後にアスリートを知る

2021年11月16日 | お気に入りの人たち2016~
東京パラリンピックが終わって2か月半が過ぎた。
正直、パラリンピックをTV観戦したのは東京が初めてだった。
各選手の情報といったら車いすテニスの国枝選手しか知らないという情けない有様で・・。

そんな中、連日のように各種目のアスリートたちの大活躍が報じられていた。
ニュースを見れば競技中の選手たちの映像が続々と目に入ってくる。
誘導されるように各競技をライブ視聴するようになっていた。

そして、9月3日。
車いすバスケットボール男子の対イギリスとの準決勝。
初めて鳥海連志選手を見、目に止め、動きをずっと追い続けることになる。
終始、この選手を追い続けて飽きることがない。
(後にあるフォトジャーナリストさんが「憑かれたようにレンズで彼を追ってずっとワクワクして撮っていた」とコメントしている)
普段、あまりはしゃぐことのない冷静な娘から「見てる?鳥海くんかっこいいねー!」とメールが届いたことにも
驚く。

後日、NHKのサイトで1試合から決勝のアメリカ戦まで全て視聴した。
何度もリピートしてしまうのは1試合目の対コロンビア戦
この初戦の鳥海選手が一番輝いて見える。
なにしろバスケが試合が愉しくてしょうがないという意気込みに溢れている。
パラ後、「夢のような時間を過ごしました」と鳥海くんがコメントを出しているが
まさに実感なんだろうなと思う。そのコメントに重みがズシリとある。
こちらこそ、高濃度のワクワクドキドキの時間を頂けて「夢のようでした」と伝えたい。

という過程を経て、
鳥海選手の選手歴を遡ってみると、これがもう15才頃には既に注目されいて前途有望な子だった。
(コメントもその頃から10代ながらしっかりと落ち着いて話していることに驚く)
新聞記事やユーチューブ等での中継を辿ると、いくつもの優れた又はユニークな各人のコメントに出合う。
お気に入りが古館さんの中継アナウンス(NHKパラのサイトから視聴)です。
2020年の初頭の強化試合だったと思うのだが?・・・
激しい競り合いの中で鳥海くんがボールを獲ると「・・・冷静な鳥海」
得点を入れたすぐ後に「・・・鳥海のクールな流し目
パスが鳥海くんに渡ると「鳥海がボールを持つと怖いゾ!」・・・etc
というように古館節炸裂で笑ってしまうだけど、さすがに的を得てるなァと感心します。

毎日新聞9/4の朝刊スポーツ欄(デジタル版で閲覧できる)の岩壁記者の記事は読みごたえあり。
15才で代表入り(リオで)した時分から5年半も取材を継続している記者の言葉には
真実と思しき鳥海くんが居る。誠実に長きに渡って鳥海選手に向き合ってきた記者だけが書ける記事かなと思う。

まぁ、画像も記事もいいのだけど、やはりアスリートは「試合」だよな、と。
先週、”全日本ブロック選抜車いすバスケットボール選手権大会”(11/12~13)が北九州で開催された(ユーチューブ配信視聴)
鳥海くんは”U23代表”として出場。まだ、チームとしては発展途上の過程での試合だったので,
彼は若手を育てるためのプレーをしていた感があり試合内容は好調とまではいえず、でも1引き分け3勝はさすがです。
その中で強く印象に残る場面があった。
対関東選抜戦。
4クォーター残り時間45秒1   (関東選抜)41:37(U23)
私はここで諦めた・・・が
この後、U23が1点シュートで追加する。
残り時間33秒6       (関東選抜41:39(U23)
ここでタイム時間。鳥海くんがとても厳しい表情で何か・・策を伝えている様子が映る。 
そして、
関東選抜ゴール近辺からの試合開始。 この時間帯の鳥海くんの”圧”が凄かった。
U23を従えた闘将といった風情が漂う。配信のこちらにいてもゾっとする圧であった。
ここからゴール目指してチームみんなが一丸となって突撃する。
                     残り時間3秒1で 41:41に持ち込む ・・結果引き分け。

諦めない気持ち。負けたくない気持ち。ここが強いチームは勝ちにいけるんだなと素朴に思う。


大分さかのぼるが、男子バレーの大ファンだった時期がある。
試合で負けると「この試合、諦めたな」と思わせるような 場面を多くみてきた。 
なので、この土壇場の強さが余計眩しく映ったのかも知れない  

ここからU23代表はもっともっと強くなる、とほぼ確信している。  













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