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タクシー運転手 約束は海を越えて

2021年06月13日 | こんな映画見ました~(アジア・他)
『タクシー運転手 約束は海を越えて
---A Taxi Driver---
2017年(韓国)

監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル

1980年5月に韓国でおこり、多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマ。
「義兄弟」「高地戦」のチャン・フン監督がメガホンをとり、主人公となるタクシー運転手マンソプ役を名優ソン・ガンホ、ドイツ人記者ピーター役を「戦場のピアニスト」のトーマス・クレッチマンが演じた。

1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。
「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」というドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手マンソプは、約束のタクシー代を受け取りたい一心で機転を利かせて検問を切り抜け、時間ギリギリにピーターを光州まで送り届けることに成功する。
留守番をさせている11歳の娘が気になるため、危険な光州から早く立ち去りたいマンソプだったが、ピーターはデモに参加している大学生のジェシクや、現地のタクシー運転手ファンらの助けを借り、取材を続けていく。
(映画.comより)

        

-------私のひと言-------

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ネットのお友達の記事で知った映画です。
韓国映画はあまり見ないのですが、韓国映画の持つ辛辣さは結構興味があります。

この映画に登場するピーターという記者は、ドイツのマスコミの日本駐在記者であったユルゲン・ヒンツペーターという実在の人で、そのユルゲン・ヒンツペーターが撮った光州事件の映像が世界に紹介されたという事実を基に描かれた映画です。

光州事件って詳しいことはよく知りませんでした。
1980年って、もう大人だったのにそんなニュースには無関心だったのかな、、、と思いました。
当時は今のような報道のされ方はなかったのかもしれませんが、他所事として頭の中をスルーしてたのでしょうかね。
映画でまた一つ教えてもらいました。

ソン・ガンホが良かったです。この俳優さんは有名な方なのでしょうけど、韓国映画に疎い私はこの方の映画は見たことがないです。

映画ラストでピーターが韓国に着て、運転手マンソプを探すも見つからず残念がるシーンがあります。
マンソプは完全にピーターから姿を消してしまう訳ですが、とても賢い人だと思いました。
自分が出て行った時の世間の反響をしっかり把握しているあたり、一般人としての判断が素晴らしいと思ったのです。

事実の話となれば、二人のその後が気になりますね。
ネット検索してみるといろいろなことが出てきました。

ネット情報によると、マンソプという人物はキム・サボクという人物で、その息子キム・スンピル氏が語ったという記事が出てきました。
それによると、運転手であるキム・サボク氏はとても教養のある人で、当時の状況を分かったうえで行動してたようです。映画のマンソプとは違うキャラクターのようでした。
この事件の報道公開は、時期や立場によって色々に解釈されたようで、簡単には名乗れなかったのだと思いました。

 

 

 


 


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2 コメント

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韓国 (こに)
2021-06-15 07:58:38
映画もドラマも濃いですね。
そこが苦手なのですが、観始めると夢中になってしまいます。
いつだったか忘れましたが朝鮮民族には日本人の思うのとは違う『情』という感情があって、わかりやすく言えば人と人の距離が近い、と何かで読みました。
私もこの映画で光州事件について詳しく知りました。映画で学ぶ歴史ですね。

https://blog.goo.ne.jp/mikawinny/e/7640476ba12a29817dabef1907b76024
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こにさんへ! (小米花)
2021-06-15 16:17:40
コメントありがとうございます。

>日本人の思うのとは違う『情』
ですか~。
なるほどそういわれるとそんな気もしますね。
映画でも日本映画なら歯に衣着せる表現でも、
韓国映画は容赦ナシ!ってことありますね。

今考えれば光州事件は事実の報道は時が経ってからされたのでしょうね。
映画化されるときは、何が起きたかを整理されてるから、
なお知り得ることも多くあるのかなって思います。
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