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女相続人

2010年05月23日 | こんな映画見ました~(クラシック)
『女相続人』
---THE HEIRESS---
1945年(アメリカ)

監督:ウィリアム・ワイラー
出演: オリヴィア・デ・ハヴィランド 、モンゴメリー・クリフト 、ラルフ・リチャードソン、ミリアム・ホプキンス


1850年頃、NYの高級住宅地に邸を構える医師スロッパー(ラルフ・リチャードソン)は無器量で社交的でない一人娘キャスリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド )の行く末を案じていたが、彼女を家事や刺繍に閉じ篭らせていたのは、彼が断ち難い想いのあまり亡妻を理想化し、そのイメージを彼女に押しつけていたせいもあった。
牧師の夫を失い、兄スロッパーを頼って居候するラヴァニア(ミリアム・ホプキンス )は社交好きで、姪に異性と知り合うチャンスを作ろうとする。
彼女の計らいで出会った青年モーリス(モンゴメリー・クリフト )はキャスリンに興味を示し、舞踏会用の手帳のパートナー欄に立て続けに彼女の名を記す。
このシークエンスでのデ・ハヴィランドの悲喜こもごもの表情の変化は絶妙で、観客は彼女の幸福を望まずにはいられぬ気持ちにさせられるが、誠実に見えるモーリスは、果して、父の言うように財産目当ての輩かも知れず、ここで映画的なサスペンスが生まれる。
彼の誠意を信じて、父とヨーロッパ旅行に向かったキャスリンは帰国して、待ち受けるモーリスと駆け落ちを誓うのだが、怖気づいた彼は約束の時間に現われず、以来、すっかり心を閉ざしてしまう。
数年後、父の死に際も看取らない氷の女のもとへモーリスが戻る。
彼女は彼の甘言を受け入れたように見せ、一旦帰って再訪する彼に屋敷の扉を堅く閉ざしたままだった……。
(allcinemaより)


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見終わった後、強烈な印象を残す映画です。
一人一人のキャラクターがしっかりと、激しく描かれている作品ですネ。

結婚に縁のない娘キャスリン。愛しい妻に死に別れた財産家の父親。
その財産目当てに近づく青年モーリス。その娘の恋を応援したい叔母ラヴァニア。


内気であまり魅力的とは言えないキャスリンは近づくモーリスに恥じらい、戸惑います。
そのキャスリンが、信じていた父親の愛、そして恋人モーリスの愛に裏切られ人が変わるのですが、その変わり様をオリヴィア・デ・ハヴィランドが圧倒されるような演技で好演しています。

最後キャスリンに拍手を送りたいと思いましたが、拍手の手が凍えそうでした。。。

 
 
 





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