塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

国内と大陸で優勝を勝ち取ること

2024-06-02 22:24:28 | 日記

 FAプレミアシップがまだ、イングランドリーグと呼ばれていた頃の話です。

 

 サー・スタンリー・マシューズが在席していたブラックプールやストークシティのような老舗でも、リーグ優勝とFAカップの2冠を達成することは、まさに至難の業でした。

 

 イングランドのクラブでFAカップtリーグ優勝、通称「ダブル」を達成したのは、確かトテナム・スパーズであり、1961年だったはずです。

 

 スパーズが今でもノース・ロンドンの名門、と讃えられるのはこうした記憶に残る優勝を達成してきたためでしょうか。

 

 しかし、今国内で2巻を達成しても珍しい事ではなく、ある意味では平凡のような形になり下がりつつあります。

 

 セルティック・グラスゴーのように、国内3冠無理をた達成しても、ファンは大抵

 

 「UEFAチャンピオンズ・リーグでは全く勝利できていなぞ」

 「ヨーロッパで輝く姿を見せてくれ」

 

 とつぶやきます。

 

 ですから、今回のレアル・マドリードのように

 

 国内リーグとUEFAチャンピオンズ・リーグの2冠が基本水準である

 国内と大陸で確実な戦績を残すこと

 

 が大事になると言えますし、それはJ1とAFCチャンピオンズ・リーグの「ダブル」がまだない、日本も同じではないでしょうか。

 

 セビージャのヨーロッパリーグ(今季のアタランタもそうですが)

 ウエストハム・ユナイテッド、ASローマのUEFAカンファレンス・リーグ

 

 優勝は逆にそれだけで意味がありますが、それは資本力とリーグの成績がレアルようなメガクラブに太刀打ちできないためです。

 

 ただ、レアルやマンチェスター・シティの方がより貪欲に市場を開拓するために、トロフィーが不可欠ということもあるでしょうね。

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選手を残留させる難しさ

2024-06-02 20:51:57 | 日記

 今回と同様に準優勝でしたが、ボルシア・ドルトムントは、2013年にもUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝を闘いました。

 

 この時の優勝はFCバイエルンでしたが、ドルトムントのファンは

 

 「シンジだよ、シンジさえいれば僕たちが優勝していたよ」

 

 と悔しがりました。

 

 そう、この時代の香川真司の印委実力と印象は素晴らしく、どれだけドルトムントのファンは慕っていたかを物語ります。

 

 移籍したマンチェスター・ユナイテッドにおいて、4-2-3-1の左翼で苦戦している愛弟子を見て、恩師であるユルゲン・クロップが

 

 「シンジはタッチをセにしていはいけないよ」

 「彼が苦戦している姿を見ているのは本当につらいね」

 

 t漏らしたほどです。

 

 では今回、ドルトムントのファンは前回同様に

 

 「ベリがガムの売却は待つべきだったよ」

 「彼がいれば結果は違った」

 

 と思うのでしょうか。

 

 ベリンガムがいても2023シーズンの優勝は最後の最後でFCバイエルンに掠め取られたわけですが、このイングランド代表なくして、優勝戦線に残ることはなかったと思いますよ。

 

 そして今回のチャンピオンズ・リーグ「準」優勝と昨シーズンのリーグ2位。

 

 やはり重大な戦力を維持することの難しさがここに表現されています。

 

 レアル・マドリードの名声とチャンピオンズ・リーグでの実績は、格が違いますから。

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レアル・マドリードの固め打ち

2024-06-02 20:45:33 | 日記

 1993-94シーズン、FCバル瀬尾なはPSVアイントホーウエンから、ブラジル代表のロマーリオを獲得します。

 

 ロマーリオは入団記者会見において、自信あふれる態度で

 

 「シーズン30得点を約束するよ」

 

 t語り、本当にこの発言を達成してしまいます。

 

 実はこのシーズン、このブラジル代表は何と、5度のハットトリックで15得点をまとめて奪っているという、とんでもない結果を残します。

 

 このバルセロナでの活躍が下下地となり

 

 1994年米国ワールドカップで優勝

 自信も最優秀選手に輝く

 おまけに傲岸不遜な態度が膨れ上がる

 

 という形になるわけですが。

 

 実はレアル・マドリードもロマーリオのように「固め打ち」を得意としています。

 

 UEFAチャンピオンズ・リーグ15度の優勝は

 

 1960年代の5連覇

 2010年代の3連覇

 1998年 2000年、2002年と隔年での勝利

 2022年と2024年の優勝

 

 という短期で一気にビッグイヤーを抱きしめているわけです。

 

 ACミランの7度の優勝が歴代2位の記録ですが、既にダブルスコアなわけです。

 

 カルロ・アンチェロッティを取り逃がしたブラジル代表

 彼を失うことのなかったレアル・マドリードと会長のぺレス

 

 その明暗もはっきりとした形になりましたね。

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最後に必ず勝利する存在

2024-06-02 20:38:57 | 日記

 イングランド代表のセンターフォワードとして知られたギャリー・リネカー。

 

 彼が現役時代漏らした有名な言葉に

 

 「サッカーは、最後に必ずドイツ代表が勝利するようにできている」

 

 というものがあります。

 

 1980年代から90年代のドイツ代表は

 

 1986年ワールドカップ準優勝

 1990年ワールドカップ優勝

 1996年欧州選手権優勝

 

 という非常に有意義な時期でした。

 

 またイングランド代表の主軸が国内にとどまっている一方で

 

 カール・ハインツ・ルンメニゲ インテルミラノ

 リディ・フェラー ASローマ

 アンドレアス・メラー ユヴェントス

 

 というように、世界最高峰のセリエAに果敢に挑む選手が多くいたことも大きな違いでしょうか。

 

 マティアス・ザマーという1996年欧州最優秀選手でさえ、1992年に移籍したインテルミラノでは、1年ももたずに分ブンデスリーガに戻るほど、当時のイタリアは苛烈でしたからね。

 

 その成功体験に「あぐら」をかいたこともまた、事実なのでしょうが。

 

 そしてUEFAチャンピオンズ・リーグです。

 

 冒頭のリネカーの言葉を用いるならば

 

 「最後に必ずレアル・マドリードが勝つ」

 「選手は勝利して当然」

 

 というある種の傲慢さで決勝戦をたたかっているのでしょう。

 

 ボルシア・ドルトムントからすれば、やはりレアルは凄かったということになりそうですね。

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