塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

中国企業「恒大」の経営問題から

2021-09-15 19:42:45 | 日記
 破産、倒産、そして破綻。

 意味合いはそれぞれ異なりますが、お金の問題を抱えているであろうことは、容易に想像できます。

 過去、中国スーパーリーグの代名詞であった広州恒大

 その後ろ盾であった不動産大手「恒大」が、中国最大級の経営破綻の可能性に陥ると、ウェブ版のロイター通信が伝えています。

 日本サッカーリーグがJリーグになったことで、親会社の経営不振から完全に払しょくされるようになったのは、実は2000年代に入ってからですよね。

 湘南ベルマーレは過去、「ベルマーレ平塚」であり、あの中田英寿をペルージャに破格の4億円で売却したようですが、スポンサーである「フジタ」の撤退により経営がより悪化。

 J1に定着するまではJ2での苦しい日々がありました。

 それは全日空と佐藤工業から支援を受けていた横浜フリューゲルス(キャプテン翼では、若島津健が入団する様子が記されます)も、経営難でマリノスに吸収合併という、Jリーグ最大の経営問題にまで発展しました。

 しかし、JリーグはJ2、J3を幅を広げることで、クラブが財政難に陥っても、出直しを図れるような体制を築いてきました。

 例えばF・マリノスが「日産自動車」のままならば、カルロス・ゴーンの亡霊に悩まされたでしょうし、レッドダイヤモンズが「三菱自動車」だったならば、燃費問題の信用度が経営に大きな痛手を与えたに違いありません。

 川崎フロンターレが強豪になったのは、後ろ盾であった「富士通」の印象をぬぐい去ることができたためですし。東京ヴェルディもJ2暮らしは長いですが、日本テレビ、読売新聞を連想する方は少ないですよね。

 ですから、中国スーパーリーグはある意味痛みを伴う改革の時期、ではないでしょうか。

 彼らがJリーグのようになった瞬間、再度チャンピオンズ・リーグで強力な対戦相手になるはずです。
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今思う信州ダービーについて

2021-09-15 14:55:23 | 日記
 AC長野パルセイロは現在、J3で8位と昇格圏内からは一歩後退しています。

 J2からは今季4クラブがJ3に降格する中、昨年最終節で長野パルセイロを上回り、今季J2で戦うSC相模原も、このままでは来季は再度J3で戦うことになります。(2020年長野パルセイロは3位、SC相模原は2位で逆転昇格)

 実は松本山雅も降格圏内の4クラブ中に含まれており、名波浩新監督の下で仕切り直しを図ろうとしていますが、下手をすると来季J3で
 
 「信州ダービー」

 という形になりかねません。

 松本山雅がAC長野パルせセイロよりも常に上のカテゴリー(パルセイロは2014年から今季までJ3,山雅はJ2とJ1が舞台)で戦っていましたし、今季五輪に出場した前田大然のように、既に日本代表選手も生み出しました。

 ですからAC長野パルセイロとしては、常に

 J3からJ2の舞台にあがること
 松本山雅とダービーを争う

 という形で意思表示してきました。

 しかし、その中には山雅がJ3に降格する、という可能性は含まれておらず、あくまで彼らがいる上の舞台に這い上がる、という概念でした。

 ですから、昨年と今季、松本山雅が2季連続で指揮官を交代し、それでも戦績が上昇しない姿を見ると、僕はサッカーにおける流れの怖さを実感んしてしまいます。

 しばしば指摘されることですが、Jリーグのダービーはどこか「こじつけ」の要素があると見受けられます。

 ただ、信州ダービーというのは、レッドダイヤモンズとアルディージャのように、住人達の感情や意見が投影される、ダービーの本質が詰まっている代物です。

 ダービーが実現すれば、入場券はすぐに完売しファンは対戦の日を心待ちにするでしょうが、その舞台がより上のカテゴリーならば、猶の事嬉しいと思います。

 どうなるかはまだ早計であり、今季終了後までわからないのが実情ですが。
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モウリーニョ、ローマでの日々はいかに

2021-09-15 11:57:33 | 日記
 ホゼ・モウリーニョはローマを開幕4連勝に導き、たいそうご機嫌の様子です。

 彼がサンシーロに降り立ち、インテルと戦う際にインテリスタは2008-09シーズンからスクデット2連覇、翌年の3冠達成の原動力になった存在をどのように迎える算段でしょうか。

 第2次ロベルト・マンチーニ政権下、モウリーニョが観客としてサンシーロを訪問した際、インテリスタが熱烈に迎え入れたことがありましたが、さすがに今回は批判的なふるまいも見られるかもしれませんね。

 ただ、リーグ1のリールをリーグ優勝に導き、その結果を認められてローマに転身したリュディ・ガルシアも、在籍1年目は非常の好調でファンの評判はすこぶる良かったものです。

 ただ、当時は指揮官なら誰もが戸惑う、「老いた」フランチェスコ・トッティを先発させるか、ベンチに腰掛けさえ要所で起用すべきかの問題に直面し、結局は2季でローマを去ります。

 モウリーニョが率いたユナイテッドも、彼の在籍時は

 「ズラタン・イブラヒモビッチ」

 という固有名詞に頼る展開が多く、現在はロナウドがその対象となっています。

 2節で指揮官スールシャールはロナウドを早い段階でベンチに下げたようですが、どんな指揮官でも有力選手の起用は難しいものです。

 むしろモウリーニョからすれば、インテル対ミラン、インテル対ユヴェントスのダービーよりも、初体験となるラツイオとのダービーに関する熱狂や重圧の方が面倒かもしれませんね。

 ただ、この面倒な事柄を

 バルセロナとのエル・クラシコ
 対グアルディオラとの構図で描かれたシティとのダービー

 で予行演習済み、という見解も可能かもしれませんが。

 ただ、スパーズ時代よりもローマ時代の方が、モウリーニョにとって清々しい気持ちの日々のようですし、仮にスクデットをインテルから奪えば、それはクラブ史上に名を残しますからね。
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本田圭佑の移籍で彼を思い出す

2021-09-15 11:46:03 | 日記
 今季よりローマで指揮を執るホゼ・モウリーニョ。

 彼の最高傑作と言えば

 1・2004-05シーズンから2季続けて、チェルシーでプレミアリーグ優勝
 2・2010年、インテルにおけるイタリア史上最初の3冠達成
 3・2012年、レアル・マドリードでバルセロナを蹴散らしてのリーグ優勝

 が挙げられます。

 ただ、忘れてはならないのは、モウリーニョの存在意義が世界的に伝播したのは、2003-04シーズン、FCポルトをリーグ優勝に加えてチャンピオンズ・リーグの優勝に導いたことです。

 以後、ポルトガルのクラブは優勝だけでなく、決勝にすら進んでいませんからね。

 この時は若きデコの他

 GK ポルトガル代表 ヴィトール・バイア
 FW ブラジル人 デルレイ 南アフリカ代表 ベニー・マッカーシー

 と選手たちも豊富でした。

 そしてFWには「リトアニア代表」のヤンカウスカシュが在籍していました。

 本田圭佑が新天地をリトアニアに求めた事で、ヤンカウスカシュと当時のポルトを思い出したわけです。

 リトアニアはラトビアとエストニアと共に、一般的にバルト三国と呼ばれ1991年のソビエト連邦が解体した後、独立がしょうにんされました。

 ただこの2004年やラトビアが欧州選手権に出場するという、素晴らしい戦績を残しますが、実はリトアニアはサッカーよりもバスケットボールが盛んな国として知られています。

 ポートランド・トレイルブレイザーズと言う、本場NBAで活躍したアルビダス・サボニスは、同国の出身ですし、今では世界的に選手があつまるNBAも、過去はセルビアやクロアチアなど、東欧の選手が多かったのです。

 リトアニア代表がフィンランドやハンガリーのように、欧州選手権に出場することはまだ難しいようですが、本田圭佑の到来はリーグの起爆剤になるでしょうか。
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