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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ナイキにみる最先端のビジネスモデル

2016-09-14 01:23:59 | 日記
 2002年、リーボックがNFLと10年に及ぶ長期契約を発表した際、驚いた方は多いと思います。

 リーボックという巨大企業が、リーグ全体を支援するという点に驚きを感じたかたもいるでしょうし、10年という長期契約はすごいものですからね。

 例えば日本代表は連想ゲームのようにアディダスの名前があがりますが、ほんの20年前まではアディダスとアシックス、プーマの3ブランドが持ち回りでジャージを提供していました。

 また、サッカーではリーグ全体(開幕当時のJリーグの例もありますが)が一つのブランドからジャージの提供は受けず、クラブがブランドと個別に契約を交わします。

 ですから僕も当時のリーボックの戦略を「ははあ」と眺めていたくらいです。

 この影響があったとは言えませんが、リーボックはその3年後にアディダスの傘下となります。

 ちなみにそのアディダスはNBAの公式スポンサーとして、ジャージの提供を一括で行ってきましたが、大幅なスポンサー・フィを提示したナイキが、新たなスポンサーになります。

 ナイキはNFLとも契約を交わしており、北米で最大のリーグ2つを全面協力の形をとりました。

 ナイキは世界中で認知されているうえに、売上も莫大です。

 ですから複数年での契約が可能な体力があるわけですが、そのためには

 1・常に最先端技術を開発せねばならない
 2・デザインにも力を注ぐ
 3・過去に批判された労働環境の改善

 など、多岐にわたる項目を常に確認する必要があります。

 もし、何かに躓いたとすれば、その躓きが大きなほころびとなり、ナイキを直撃しリーグや選手との契約も難しくなるかもしれません。

 いまは優れた企業が、簡単に斜陽になってしまいますから。
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選手が契約先に意見するとき

2016-09-14 01:03:42 | 日記
 セルヒオ・ラモスがナイキと袂を分かつ、と言われています。

 これは彼が黒塗りのナイキをはいていることを、専門サイト「ゴル・コム」が先日伝えたもので、彼はナイキが自身を丁重に扱っていない、と感じたための様子です。

 すでにナイキ、プーマ以外にホマも新契約を持ち掛けているそうですが、ホマからすれば地元スペイン代表の有名選手ということで、力を注ぐのではないでしょうか。

 クラブもスポンサーも

 「金の切れ目が縁の切れ目」

 という形のようです。

 僕が仮にブランドと契約するくらいのサッカー選手としましょう。

 ブランドは契約選手から意見を聞き、改良点を見出します。

 それは機能性だけでなくデザインもそうでしょうし、ジャージならば着心地とシルエット、スパイクならば軽量性やアウトソールの形など、多岐にわたるでしょうし、新商品を使ってくれない危険性もあります。

 僕なんかはどうしても

 「これで結構です」
 「改良点ですか、どうでしょうね」

 と答えを濁してしまうと思います。

 担当者がセールスマン・サンプルを持ってくるまでに、すごく試行錯誤を繰り返し、材料費を含む小売価格を設定するまでに膨大なテストを繰り返すのは当然です。

 ですからその気持ちを慮れば、無下に突き返すことはできないと思います。

 選手も非情になる勇気が必要なのなら、お金をいただかない物品提供の方が、気持ちは楽なのかもしれません。
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