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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

モウリーニョが感じるジレンマとは

2016-09-22 01:16:44 | 日記
 モウリーニョが3連敗する姿を見て、ユナイテッド・ファンとチェルシー・ファンは、それぞれどう感じているのでしょうか。

 モウリーニョは2季目に抜群に強い
 そして3年目には燃え尽きている

 したり顔でそう語る指揮者が多いのは、レアル、チェルシーでの3年目がモウリーニョ自身反論できないほど芳しくないもので、インテルでは2シーズンしか帯同しなかったこともあるのですが。

 うがった見方をすれば、ポール・ポグバに150億円費やした今季は

 「あくまで地ならし」 

 という観点なのかもしれません。

 専門サイト、フットボール・ゾーンウエブによれば、モウリーニョはファン・ハール時代に重視されたポスワークに惑わされている選手が多いと感じているようです。

 彼は直線的にゴールを目指したい、だが選手は寄り道(無駄なパス)を選択する。

 このことを改善てきていないようなのですが、実際はどうでしょうか。

 イブラヒモビッチがすでに

 「彼はカントナのような振る舞いをみせる」
 「すでに契約延長を打診」

 と指摘されているように、クラブには中軸が存在します。

 ですからモウリーニョはその肉付け(戦術の浸透)を待っているのでしょうが、皮肉なことにかつては無視していた「隣人」の方が、良いスタートをきっています。

 モウリーニョも今季はチャンピオンズ・リーグの出場権で御の字、と胸中で感じているのではないでしょうか。
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監督に選手経験は必要か

2016-09-22 01:02:49 | 日記
 「悪を知らないものが、悪を裁けるものか」
 
 鬼平犯科帳で池波先生は、鬼の平蔵様にこのようなセリフを吐かせます。

 昔、放蕩無頼で道を誤りそうになった過去を持つ平蔵だからこそ、盗賊や無頼の心情、そして行動に知悉することに重点を置く、盗賊改めの仕事は「うってつけ」の形になったのです。

 サッカーでも同じ部分がありますよね。

 クライフのように、選手として群を抜く実績を誇る選手が指揮官になれば、選手はそれだけで聞く姿勢を持ちます。

 面白いのは彼に師事したストイチコフが

 「彼は監督としては本当に有能だったね」
 「でも人間としては最低だぜ!!」

 と吐き捨てたことでしょうか。

 選手として実績を持つ監督は、元気時代、自分の悔いを選手に体験してほしくない、だからこそきつい言葉で鼓舞するようになるのかもしれません。

 クライフ自身は

 「クライフ・スポーツ」

 というブランドまで立ち上げたくらいですからね。

 その点を考慮すれば、優れた審美眼を持つと讃えられるモウリーニョやユルゲン・クロップの姿は、改めて卓越しているとわかります。

 彼らは実績なありませんから、体力向上、技術向上を含むメソッドを魅力あるものとして高めてきました。

 その潮流はアリゴ・サッキをゾーン・プレスから生じましたが、日本でも今後、選手経験を持つ指揮官とそうでない指揮官の対比が、クローズアップされると思います。

 ライセンス取得という特殊性を考慮すれば、選手経験のない方がどれだけ汗を流しているかも想像できますから。
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