塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

梶山陽平、パナシナイコスと契約へ前進

2012-12-25 23:03:14 | 日記
 既報通り、FC東京も梶山陽平がパナシナイコス・アテネに移籍することがほぼ決定しました。

 メディカル・チェックで落ちることは無いでしょうから、2011シーズンの坂田大輔に続く、二人目の
日本人選手がギリシャの地で誕生します。

 ギリシャと言う国は、さほどワールドカップと欧州選手権に縁があるわけではありません。

 勿論2004年にレーハーゲル指揮の下で、欧州選手権を制覇した実績はありますが。

 ただ代表が他国と比較してビッグ・トーナメントに進出した経験が少ない反面、人々のサッカーに関する
情熱は凄まじく、特に

 「パナシナイコス対オリンピアコス」

 の一戦は、国内でも大注目の一戦です。

 他にもAEKアテネ、PAOKサロニカがギリシャを代表するクラブとして知られていますが、極めつけは
やはりオリンピアコスとパナシナイコスでしょうね。

 近年のギリシャ・リーグを引っ張っているのはオリンピアコスの方で、かつてリバウドが在籍していたこと
でも知られています。

 つまり梶山は、劣勢に立たされている名門に加入するわけで、彼の活躍は厳しく批評される事でしょう。

 FC東京が梶山を売却することで、金銭的なメリットは発生するのでしょうか?

 彼の離脱はポポビッチ監督にどんな影響を与えるのか、今は漠然としたことしか言えませんが、2013シー
ずンのFC東京の中盤は

 高橋秀人
 米本拓司

 の両名が担うことになるのでしょう。

 ただ厄介なのが既に高橋に食指を伸ばす海外クラブがあることで、その際は羽生を起用することになるので
しょうが、状況によっては補強が必要になります。
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ペトロビッチとペトロビッチ、その明暗

2012-12-25 17:06:22 | 日記
 2012シーズンを3位で終え、チャンピオンズ・リーグ出場権を獲得したレッズ。

 リーグとの掛け持ちに備え、既に広島から森脇、仙台から関口の2選手を獲得しましたが、3位を手に出来た
背景には

 1・ペトロビッチ監督の招聘と槙野の補強
 2・梅、マルシオ・リシャルデスが遂に本領発揮
 3・構想外の選手を速やかに放出したこと

 だけでなく、2年越しの財産があるというのです。

 選手たちが新指揮官の描く3-4-2-1を早い段階で習得出来た背景には、2009シーズンから2年間在籍
した

 「フォルカー・フィンケ」

 が伝えたボール・ポゼッションが選手たちに浸透しており、その体験が2年の時を挟んでプラスに働いたという
話を耳にしました。

 これが事実であれば

 「浦和ほど愛したクラブは無い!!」

 と現役時代に号泣し、ブッフバルトやバインと並びクラブの英雄である、昨シーズンの指揮官ペトロビッチを招聘
した理由がまるでわかりません。

 2010シーズンと11シーズンでは、そのサッカーがまるっきりあべこべの形となり

 「フィンケさんがやってきたのと全然違うサッカーだな。元に戻っちゃったなという気がすごくしたんです。」

 とサッカー批評50号でミカミ・カンタ氏が当時の柱谷GMに感想を述べています。

 レッズは昨年、クラブの黎明期を支えた人物を監督に添え、無残な目に遭わせた形にはんせいなりましたが、新
指揮官招聘がこの反省に基づいてのものなら良いのですが、

 「行きあたりばったり」

 で運よく好成績とすれば、ペトロビッチ監督は更に落ち込んでしまうでしょうね。
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サッカーを通じで育む親子関係

2012-12-25 02:06:43 | 日記
 「(中略)若い僕には夢がある いつかきっと いつかきっとわかってくれるだろう」

 うろ覚えで申し訳ないのですが、故坂本九氏の代表曲のひとつである「明日があるさ」の歌詞を冒頭に記した
理由は、サッカー好きの男なら誰もが思うことだと思ったためです。

 「もし僕に男の子が生まれたら、一緒にサッカーを観に行こう」
 「もし僕の娘がなでしこリーグを目指すなら、それはどんなに素敵な出来事だろう」
 「お父さん、一緒にボールを蹴ろうよ息子が誘ってくれるなら、どんなに嬉しいことだろう」

 そして、僕がサッカーに夢中な理由を、君はいつかわかってくれるだろう。

 世のサッカーファンたちは、誰からも見えることのない自分の胸の中で、たゆまぬ愛情とまなざしをサッカー
に注いでいるはずですから。

 僕は南長野運動公園でひとりポツンとシートを広げて試合を観ていますが、周囲はやはり親子連れが多いです
ね。

 「手洗いは大丈夫か」
 「席を立たないの!」
 「集中して試合を見ろ!」

 など、子供たちを親御さんが叱る光景は否応なく目に飛び込んできますが、それはサッカーを題材にした日常
でのしつけなんですね。

 僕もそんなやり取りを見ながら、脇に空いた空間を見て

 「いつか僕も自分の息子が出来て、一緒の席に腰かけるのだろうか」
 「お父さん、お腹減ったよと言われ、お金使っちゃうなあと思いながら、売店に出かけるのだろうか」

 などと想像し、吹き出しそうになる反面、痛烈に孤独も感じます。

 「36にもなってまだ独身か!」

 と痛罵されることもしばしばですが、そんな両親も僕が生まれた時は嬉しかったのだろうかとも思います。

 至らない息子で本当に申し訳ないと思う反面、子供の手を引く両親が安心して観戦できるよう、パルセイロに
限らず関係者皆で協力していきたいものです。
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マロドーナ、その姿を考え直す

2012-12-25 01:51:03 | 日記
 日本では自民党が政権を奪還する形になりましたが、米国ではバラク・オバマ米国大統領の留任が決まり、再び
民主党を歩む形になります。

 一般論では

 「共和党政権の方が日本に有利」

 と言いますが、何が有利なのか僕には全くわかりませんし、オバマ大統領の再選で良かったと思いますが。

 その肌の色が何かと注目される大統領ですが、政治の世界はそれだけ保守層の支持基盤が大切という意味なので
しょう。

 例えばプロスポーツでは

 ハンク・アーロン、ジャッキー・ロビンソン(野球)
 オスカー・ロバートソン マイケル・ジョーダン(バスケットボール)
 ウォーレン・ムーン、エミット・スミス(アメリカン・フットボール)

 など、アフリカにルーツを持つ選手たちが活躍してきました。

 ジャッキー・ロビンソンの苦闘は、野茂がドジャースと契約した1995年から日本でも知られるようになりま
したが、それだけ

 「普通であること」

 が困難だったわけです。

 サッカーでも早くから黒人選手は活躍してきました。

 ポルトガルではエウゼビオがそうですし、彼らを宗主国とするブラジルも同様です。

 レオニダス、ペレとガリンシャの時代からブラジルはサッカーの発展に黒人選手の寄与がありましたが、それは
ブラジルが移民国家の為です。

 アメリカ同様ブラジルも、黒人選手は白人選手と一線を隔てた時代があったようですが、黒人選手の存在がブ
ラジルの成功を補ったことは確かです。

 その一方でアルゼンチンは対象的です。

 後藤健生、大住良之の両氏が指摘していますが、アルゼンチンは国民の9割が白人で他の人種は非常に珍しいと
のこと。

 ですからマラドーナのように浅黒い選手が頂点にたったことは、それだけで意味があるというのです。

 その指摘は確かにそうで、バラク・オバマの前に、既に崇められた存在がいたことを知ると、マラドーナに関する
見方がかわります。

 カール・ルイスやモハメド・アリは優れた肉体を持ち、マイケル・ジョーダンは被写体として恰好の存在でした。

 しかし小柄でずんぐりむっくりしたマラドーナは、技術としても被写体としても人々を惹きつける存在であった
ことは間違いありません。
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