塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

イングランドの老舗が抱えるGK問題

2012-12-09 23:44:19 | 日記
 今夏の移籍市場が閉じる寸前、トテナムはリヨンからフランス代表正GKのウーゴ・ロリスを獲得しました。

 これはレギュラーを務めるブラッド・ブリーデルが来年に42歳を迎える為、彼の後釜を確保したいという
意味でリヨンに話をもちこんだのでしょう。

 しかし指揮官・ヴィラス・ボアスは

 「両者を競わせる」

 と宣言したようで、プレミアはブリーデル、カップ戦にはロリスという形でGKの顔ぶれを固定させていない
のです。

 ロリスは今季が初のプレミア参戦ですから、最終ラインとの呼吸も含めて時間を与えたいと考えたのでしょう
が、この気遣いがロリスに戸惑いを与えています。

 つまりこのGKの棲み分けが

 「どっちつかず」

 の形なんですね。

 おまけに今のスパーズには控えにブラジル代表のゴメスもいるのです。

 レドナップ政権下でレギュラーの座が陥落し、控えという形になったゴメスですが、ロリスが加入したとあって
はもうクラブに居場所は無いと考えているはずです。

 「ゴール・コム」

 によりますと、母国のパルメイラスが獲得に乗り出した模様ですが、ゴメスの要求、つまり希望報酬が提示額と
隔たりがありすぎ、パルメイラス側が難色を示している模様です。

 スコラーリ政権が発足し、新たな船出となる新生ブラジル代表。

 今移籍すれば新監督の目にとまる可能性は十分高いと思うのですが。

 ゴメスの判断はどうやら僕とは異なる見解の様子です。
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他者から勝ちとる敬意の重さ

2012-12-09 23:27:16 | 日記
 名探偵フィリップ・マーロウを生み出した作家レイモンド・チャンドラー。

 日本でも彼の代表昨である「さらばいとしき女よ」「長いお別れ」は、多くのファンから支持されています。

 ちなみに後者は村上春樹さんが翻訳を手がけたことでも話題となりました。

 そのチャンドラーは愛猫家としても知られ、黒いペルシャ猫の「タキ」を彼女が病死するまで愛し続けたの
です。

 「マンハッタンの摩天楼ひとつとも交換したくない。」

 彼はそう語っています。

 人間どんなに大金を積まれても、絶対に手放したくない存在があっても良いと思いますし、僕も我が家で飼っ
ている猫2匹はチャンドラー同様絶対に手放しません。

 サッカーも同じですよね。

 例えばジェラードとトッティがそうで、彼らは時にチェルシーとレアル・マドリーへの移籍が囁かれながらも、
リバプールとローマに残留し続けてきました。

 本心を言えば

 「優勝回数をもっと増やしたい。」

 そう感じていたかもしれません。

 特にローマはスパレッティ政権時代、2位でリーグ戦を終えることが度々ありましたが、それはインテルが絶対
的な強さを保持していた為で、ローマにとっては巡りあわせに恵まれませんでした。

 ジェラードも同様で、彼の場合は度重なるオーナーシップの交代が悪影響を与えた面が強いですね。

 本能的に両者は同じことを考えたのでしょう。

 「クラブを変えればお金と優勝は手に入るだろう。
  しかし今と同じだけのファンの敬意を勝ち取ることは出来ない。」

 両者の決断は皮肉にも、監督の先発選びの弊害になりつつあることも事実です。

 年齢と故障の多さは厳しいものですが、ファンは先発で彼らをみることを強く希望しますから。

 その強いファンの後押し、それこそが両者に対する敬意であり、優勝に恵まれないのに残留し続ける主将への
功徳なのかもしれません。

 
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PSGとレアル、それぞれの思惑

2012-12-09 01:37:49 | 日記
 僕個人の印象として、今季のパリ・サンジェルマンはリーグ1よりもむしろチャンピオンズ・リーグ制覇
の可能性が高いと思います。

 国内リーグでは

 「彼らに一泡吹かせてやろう」

 と対戦相手は策を練ってきますが、欧州では同等の敵と戦う形になりますから、ある意味余分な神経を使
う必要がありません。

 僕が思うに、これだけ派手にお金を費やし無冠で終わるなら、PSGと敵対関係にあるクラブ、人物から
は容赦ない罵声が飛ぶでしょう。

 しかし一方で案外、今季を無冠で終えて欲しいと願うパリの新派も存在すると思うのです。

 それは監督問題です。

 コンブアレ更迭の際、アンチェロッティがフリーでいたことは、カタール・スポーツ・インベストメンツ
にとって幸運だったと思います。

 アンチェロッティは与えられた戦力を批判することなく扱う人物で知られている上、イタリアとイングラ
ンドで優勝経験が在ります。

 後任監督としては最適と言えます。

 しかし、ここにきてモウリーニョが来季マドリードを離れる事が決定的となりました。

 彼は目標としていた3大リーグでのリーグ優勝を経験してしまいましたし、もしイングランドを除くのな
ら、ドイツからフランスに渡るでしょう。

 もしモウリーニョ招聘がPSGの現実問題ならば、アンチェロッティが優勝監督では都合が悪いのです。

 「優勝監督を解雇!」

 と言う形はクラブの印象を悪くする上に、メディアの恰好の話題となりますから。

 もしモウリーニョ招聘に成功したならば、確実にソリッドなクラブになる反面、首脳陣が思い様な煌びや
かなサッカーは期待できません。

 しかし国内リーグの制覇には現状より近づくでしょうし、

 「世界最高の監督」

 に師事できることは、選手にとっても魅力でしょう。

 これらは単に僕の推測でしかありませんが、案外現実になる気もします。
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