前回は、経営者にとってのアイデアの出し方みたいなの、教えてもらったよ。そしたら、それを具体的にどうして行ったら使えるようになるの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『常勝の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
事業経営ということに関しては絞り込みが必要であり、「それが現実に使えるか。役に立つか。現実化できるかどうか」という考察を重ねなければいけません。考えをくり返しくり返し煮詰めていって、使えるものにしていくことが大事なのです。
そして、ある程度、考えを煮詰めて、「これでいけるかな」と思っても、ストレートに実行せず、適当な相談相手に、「これをどう思うか。このアイデアでできるか」と問いかけてみることです。そうすると、「過去にこのようなことをしたけれども、うまくいかなかったことがある」「こういうところに難点がある」など、いろいろな意見が出てきます。
こうして、アイデアを投げたり戻したりしているうちに、だんだん煮詰まってくるものがあります。それは、実現するものもありますし、実現しないものもあります。このように、アイデアをふるい分ける必要があるのです。
これはちょうど、シャーロック・ホームズとワトソンの関係にたとえることができます。彼らの場合、言葉のキャッチボールをしていくなかで、推理が進んでいくというかたちですが、同じようなことが実は事業経営にも言えるのです。アイデアを出す人と、それを受け止めて意見を言う人がいて、だんだん煮詰まっていくわけです。
自分で企業をつくった経営者は、発想、着想が非常に豊かな人であろうと思うのですが、そのアイデアを事業化するためには、一定の目的性を持って、「現実化が可能かどうか」という絞り込みをすることが必要です。
それをするためには、やはり、相談の相手を一人ないし二人、あるいは数人持っているべきであり、アイデアを具体化する前に、それを投げてみて、相手の意見を聴いてみる、あるいは顔色を見てみることです。いろいろとキャッチボールをしているうちに、アイデアがだんだん煮詰まっていくのです。
自分の頭のなかだけで考えつづける、考え抜くということも大事なのですが、それだけでは、場合によっては空想や妄想になることもあるので、それを現実に口に出したり紙に書いたりしてみることです。
そういうかたちで、経営レベルの話のできる第三者に、そのアイデアを投げてみて、何度もキャッチボールをしているうちに、だんだん煮詰まってくるのです。こういう過程は必要だと思います。
もちろん、企業の規模が小さいうちは経営者一人の判断で充分ですが、ある程度以上の大きさになると、現実化する過程が非常に難しくなるので、そういう意味で、キャッチボールをしながら考えを煮詰めていくということも大事なのです。
常に自分で考えつづける作業をし、考え抜き、さらに、考えたことを実地に移すに際しては、経営レベルの相談ができる人と、ある程度、意見交換をしながら、現実化が可能かどうかを考えていくのです。そういうアイデアの煮詰め方が大事です。
もちろん、何千人も何万人も社員を擁する大企業になれば、何十人もの役員がいて、まるで政治さながらに、役員会議で投票して議決したりしています。そういうレベルになると話は少し違ってきます。
しかし、そこまで行かないレベルの組織体であれば、経営にかかわる人を多く持つことは無理でも、一人ないし二人、あるいは三、四人程度の相談相手は持ちうると思うので、そのようにして、くり返し考えを煮詰めていくという作業をすることが大事です。
(175~178ページ)
事業経営には、アイデアの絞り込みが必要であり、考えをくり返し煮詰めていって、使えるものにしていくことが大事である。
ある程度、考えを煮詰めたつもりでも、すぐに実行する前に、適当な相談相手に問いかけてみて、アイデアを投げたり戻したりしているうちに、さらに煮詰まってくる。
経営にかかわる人を多く持つことは無理な組織体でも、1人や2人、あるいは3、4人程度の相談相手は持ちうるので、そのようにして、くり返し考えを煮詰めていくという作業をすることが大事である――。
一人で何もかも考えて実行しないと気がすまない人もいるかもしれません。
でも、事業経営になってくると、いろんな関係者ができてきて、自分だけが責任をとればいいというだけの問題ではなくなってきます。
ですから、どうやったら成功していくかの方法論はとても重要だと思います。
適切な相談相手に、話を聞いてもらって意見を言ってもらうだけで、アイデアはたしかに煮詰まってきますので、成功の確率が高まってくる。
こうやって教えていただくと、今日の大川隆法先生のお教えは、とても合理的な話であると思えますし、すぐにでも実行できる方法論ではないかと改めて私は思っているのです。
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『常勝の法』
大川隆法著
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