消費税が上がることになったけど、そもそも日本人には、消費税という形の税金って、合わないんじゃないの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『幸福実現党宣言』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
消費税は、欧米では「付加価値税」と言われていて、ある程度、定着しています。また、かなり税率が高く、十数パーセントから二十パーセントぐらいまであり、欧米人はそれに慣れているのですが、日本人は高い税率をなかなか受け入れようとはしていません。
日本人には、長年にわたって、「貯蓄は美徳である」という考え方が形成されていて、「消費は、浪費・散財につながり、破滅へと至る」という気持ちが残っているのです。これは、貧しかった時代の名残であり、江戸時代以前のものの考え方です。(中略)
その背景には、「国全体のマクロのレベルでは、多くの人が消費をすれば、消費景気が沸く。しかし、それは全体の話であって、自分個人の家計で言えば、貯金が減り、家計簿が赤字に転落するだけである。したがって、国の景気をよくするためにお金を使うのは愚かである。自分は賢く貯めるので、どうぞ、ほかの人が消費をしてください」というような考え方があるわけです。(中略)
この根本の哲学のところを変えずに、消費税率だけを上げようとしても、おそらく、そう簡単にはいかないだろうと思います。(中略)
もし、消費税率を上げて、それで税収に換えたいならば、政治家や社会的に活躍している人、有名な人たちが、消費する姿勢を率先して見せなければいけません。(中略)ところが、現実はどうかというと、そういう“贅沢”をして見せたりすると、すぐ税務署がやってきて税金をさらに取ろうとしたり、検察が動いて逮捕をしに来たりすることがあるのです。
以前、ホリエモン事件等が起きたとき、「巨大消費を起こしそうなタイプの人は、要するに悪人である」というような意識がかなり広がりました。「堀江氏だけでなく、それ以外にも、投機をしている人など、『濡れ手で粟』でお金を儲けている人は悪人である」という意識が強く出てきたのですが、そういう考え方が広がると、基本的に税収は増えないのです。要するに、消費ができないからです。(中略)
結局、消費税を上げようとしているのは、儲かっている人に、「お金を使って税金をもっと払え」と言っているようなものです。「儲かっていない人は、お金をあまり使わないから、税金をあまり払わなくてもよい」と考えているわけです。
この、日本のなかに根深く入っているマルクス主義的な社会主義、共産主義的な思想を変え、「豊かさは善である。消費をすることで生産者が喜び、世の中もよくなっていく」という価値観ができなければ、消費税率をむやみに上げていくことは、今の段階では難しいでしょう。(中略)
日本の歴史を見ると、徳川吉宗のように、緊縮財政や質素倹約を奨励する政策を行った人の名前はよく遺っています。一方、徳川宗春は、贅沢や大盤振る舞いをして景気をよくしましたが、罪人として監禁され、死んでからも墓に金網をかけられ、罪人扱いされました。
こういう文化が根強くあるのを見ると、日本に消費文化を根づかせるのはそう簡単なことではないと思います。
(163~172ページ)
消費税は、欧米では「付加価値税」と言われ、十数パーセントから二十パーセントぐらいに欧米人は慣れているが、日本人は高い税率をなかなか受け入れようとしない。
日本人には、貯蓄は美徳、消費は浪費・散財につながり破滅に至るという気持ちが残っているので、この根本の哲学を変えずに消費税率だけを上げようとしても、そう簡単にはいかないだろう。
消費税率を上げ、それを税収に換えたいならば、政治家や有名人たちが消費する姿勢を率先して見せなければいけないが、現実にそういう“贅沢”をして見せると、すぐに税務署がやってきたり、検察が逮捕しに来たりする根強い文化があるから、日本に消費文化を根づかせるのはそう簡単なことではない――。
大川隆法先生が、なぜ繰り返し強く、消費税の税率を上げても税収が上がらないと説かれるのか。
その背景にある洞察を解説されたお教えの部分を、今日はご紹介してみました。
消費税の増税が失敗している原因の根本的な理由を、大川隆法先生はすでに13年も前に教えてくださっていたこと。
為政者は救世主の声にもっと耳を傾けなくてはならないと、改めて私は思っているのです。
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『幸福実現党宣言』
大川隆法著
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