ね、格差がある社会って、よくないよね。一部の人だけ豊かだなんて、神さまが許されないよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『人に嫌われる法則──自分ではわからない心のクセ』で、次のように教えられています。
「チャンスの街ニューヨーク」に行けば成功するかといえば、成功する人も多いけれども、その反面、落ちこぼれる人が数多くいることも事実です。
しかし、成功者が出るところは競争が激しく、脱落者も数多いからといって、そちらのほうにだけ目を留めて脱落者が出ないようにすると、今度は成功者もいなくなる世界になるのです。
例えば、現代では、左翼である共産主義や社会主義の思想が、姿を変えて、「格差の存在自体が悪い」という言い方をしています。「マルクスは……」などと言っていると古臭い感じがするので、「格差はいけない」という言い方をするわけです。
しかし、歌手で女優のマドンナでも誰でもよいのですが、成功しようとして田舎からニューヨークに出てきた人が、頑張って億万長者になったとします。そのように成功するまでには、当然、激しい競争があったでしょう。
ところが、「格差をなくす」ということだけを言い、例えば、「どんな歌を歌おうとも、年収は一律に百万円です。歌がよかろうが悪かろうが、年収は同じです」と決めていたら、歌がうまくなることはないし、成功者も出ないのです。
やはり、修業して、多くの人の心をつかむ努力をし、「どうやってヒットさせるか」ということを研究している人が、ある程度、認められるようでないと、人間は成長しません。
その結果、気の毒ではありますが、歌手として食べていくことができず、歌手をやめて、ほかの仕事を考えなくてはいけない人もいるでしょう。(中略)
したがって、「自分の分限は、どの程度のところにあるか」ということを知るのは非常に大事だと思うのです。「自分自身の才能や能力、今までやってきたことの実績等から見て、自分に対する現在の扱いは、このくらいが妥当である」ということを客観的に見る目が大事なのです。
(28~31ページ)
現代では、共産主義や社会主義の左翼思想が姿を変えて、格差の存在自体が悪いという言い方をしている。
しかし、競争が激しく脱落者も多いからといって、脱落者が出ないようにすると、今度は成功者もいなくなる世界になる。やはり修業して人の心をつかむ努力をし、ヒットを研究している人が認められるようでないと、人間は成長しない。
その結果、成功しない人も出てきて気の毒ではあるが、客観的に、自分の才能や能力、今までの実績等から見て、自分の分限はどの程度かを知るのも、非常に大事なことである──。
大川隆法先生は、「自由」をものすごく尊ばれます。
「自由」と「平等」のどちらかを選ぶなら、「自由」を選ぶべきことを説かれます。
そして、平等については、「チャンスの平等」の大切さを強調されますが、その結果として、「格差」が生じて来ることがあると思います。
そのとき、自由の行使の結果として成功した人は、「騎士道精神」で社会に還元していく努力をすることを説かれています。
それに加えて、大川隆法先生は、今日のお教えで、成功できなかった人の思いは十分に尊重されつつ、しかし自らの「分限」を知ることの大切さをも説いておられるわけです。
この仏のお教えは、時が経てばたつほど、年齢を重ねれば重ねるほどに、じわじわとその重みと正しさが、身に染みて来る気がします。
まさに人生の達人の叡知の言葉の一つであると、深く私は感じ入っているのです。
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『人に嫌われる法則──自分ではわからない心のクセ』
大川隆法著
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