「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

恋猫や運河の底の泥眩し 堀籠政彦 「滝」6月号<滝集>

2013-06-17 05:11:30 | 日記
 常識的な説明を一切捨てて、只二つの事実を並べている二
物衝撃の句である。したがって、字面を追っても意味は無い、
しかしあの夜も昼もなくせつなげな声で鳴き続ける恋猫と、
潮の引いたあとの運河の底に光る泥が、不思議な魅力で引き
合っている。(遠藤玲子)