「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

スカートの裾の広ごり初桜 鈴木ひびき 「滝」6月号<滝集>

2012-06-21 04:52:41 | 日記
 「すかーとの」と「すその」の、「す」と「の」の韻が、
なにやら楽しげな雰囲気を醸し出し、それを「初桜」が受け
ている。シーンはたくさん見えてくるが、初めて袖を通す制
服でもありましょうか。くるりと廻って見せたスカートの広
がり。プリーツスカートでしょうかサーキュラースカートで
しょうか。受験という大事を乗り越えたの後の解放感が、桜
の開花を待つ日本の手放しの春の喜びと良くあっている気が
した。震災のあった昨年の分まで初桜が眩しいくも感じられ
ますね。(H)