桜漬が見えてくる。「木村屋」の宮内庁御用達のアンパン
が連想され、皇居の桜が思われる。散り始めた桜は作者の回
想の景にはらはらと舞っているのかもしれない。甘くって、
ちょっぴり塩辛い思い出が、落花の始まりにある美しいアン
ニュイとして詠まれているように思った。あんパンの臍が詩
になる。俳句とは、なんと不思議で楽しい文芸であることか。
(H)
が連想され、皇居の桜が思われる。散り始めた桜は作者の回
想の景にはらはらと舞っているのかもしれない。甘くって、
ちょっぴり塩辛い思い出が、落花の始まりにある美しいアン
ニュイとして詠まれているように思った。あんパンの臍が詩
になる。俳句とは、なんと不思議で楽しい文芸であることか。
(H)