「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

ふらここをいくたび漕げは若返る 渡辺登美子 「滝」6月号<滝集>

2012-06-16 05:03:48 | 日記
 ぶらんこを漕げはたちまち童心が戻ってくる。それなのに
「いくたび漕げば」である。このフレーズは心の若さだけで
はなく体の若さも望んでいるのかもしれない。ボートや自転
車は漕げば進むけれど、ブランコはいくら漕いでも同じ所を
行ったり来たりしているだけだ。ふと、立ち漕ぎで春天に触
れるまでブランコを漕ぐ若さが欲しくなったのかもしれませ
んね。(H)