MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『ヴァンパイアハンター・リンカーン』(映画「リンカーン/秘密の書」原作)

2012年11月13日 | BOOKS
 『ヴァンパイアハンター・リンカーン』 セス・グレアム=スミス
   新書館 / 原題「Abraham Lincoln VAMPIRE HUNTER」

 映画「リンカーン/秘密の書」の原作です。
<参考>
映画「リンカーン/秘密の書」オフィシャルサイト

 たまたま先日、アメリカの大統領選について調べていた時に見つけた本だったのですが、タイトルを見てすぐ公開中の映画の原作だと気が付きました。でも、多くの人には気付かれていなかったのか、すぐ図書館で借りることができました。

 映画の予告編と比べると、表紙のイラストがあまりにアニメっぽいハンサムで驚いてしまいますが、本の中はまるで伝記。
 どこからが史実であるのか、物語であるのか、境が分からないほどに融けあってしまっている不思議な本です。
 文と一緒に、版画や油彩、写真なども本物か偽物なのか分からないものが、解説や画家・写真家の名前とともに載せられています。(その名前も実在の人物かどうか????)

 まず、物語はセス・グレアム=スミス(!)という作家になる夢をあきらめかけた男の告白から始まり、深い感慨を与えてくれるエピローグと、リンカーンの年表で終わります。年表の最後が、オバマ大統領の当選というところも、小憎らしい演出です。


 ある程度資料があるけれど、すべては分からない、絶妙な時代の人物なのかもしれません。

 そうそう、英語では「Abraham」は「エイブラハム」と発音するのですよね。
 リンカーンの愛称は「エイブ」ですし。
 それでも、私は「Abraham」を見ると、つい「アブラハムには7人の子」って歌ってしまいそうになるのですけれど。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする