今年の9月17日、月曜日はブルガリアの新学期が始まる日。今日は花束を持った新入生たちがたくさん歩いています。そしてヴァケーションの終わりでみんなが仕事に本腰を入れはじめる日・・・ ずいぶん夜明けが遅くなった今日この頃、暗いうちからウチのブロック(住居棟)のエレベータが昇ったり降りたり・・・ そして街中も今日から渋滞するんだろうなぁ~。これまでどこに行くにもスイスイ車で走れたのに・・・ でも地下鉄2号線が開通した効果はきっとあるっ!! と思いますヨ。
日本人が観光客としてソフィアに来たとき、地下鉄が空港までは行っていないのであまり使う機会はないかなぁ・・・ でも、ソフィア市内のどこかのホテルやホステルに泊まったとして、ブルガリアのどこか別の町に行こうとすると、必ずこの駅は使うことになるでしょう。それは
「国鉄ソフィア中央駅」。ソフィア中央バスセンター、そして日本人にもおなじみの「ホテル・プリンセス」の最寄り駅でもあります。ブルガリア国内外からの列車やバスが到着するのはここ。 駅前はず~~~っと工事していて、どこからトラムに乗ったらいいものか迷ったものでしたが。今は、マリア・ルーザ通りは見違えるほど広くて道路もきれいになりました!! (「ブルガリアじゃぁないみたい!!」と書こうかと思ったのですが、やっぱりブルガリアはブルガリアか・・・笑)
ずっと前はいつも「エドナ・ブルガルスカ・ローザ」が流れていたけど、エスカレーターが壊れたままで暗い廃墟のようだった国鉄駅・・・ でも、少しエスカレータも修理されてまともになりました。駅の地下通路をずーっと歩いていくと、以前は草ボーボーで、アヤシいおネエちゃんたちがたむろってた広場がきれいに掃除され、地下鉄の入り口にたどり着きます。
それにしても、この地下通路、あまりお店が入ってない・・・ つい先日まではそれぞれのテナントが入るはずの区分にごみがポイポイ捨てられて汚かった!! でも、地下鉄開業に合わせて少しきれいにされました。が、テナントが入っていないのでゴーストタウン状態・・・ なんでも、ここ、入居費が高すぎてほとんど誰もここでお店を開けないんだそうです。でもテナントがいなくてガラーンとしてても大家さん(国鉄?それともソフィア市?)は腹が痛まないんだそうで・・・ 一国の鉄道の玄関口がこれでは・・・ どうにかして欲しいんだけど・・・
もうひとつ、日本人観光客に関わりが深くなりそうなのはやはりソフィアの中心、「セルディカ」駅でしょう。ここでは今までの1号線と新しくできた2号線は交差して、乗り換え用の連絡通路もできています。
ソフィアに日本人が観光できてこのソフィアの中心に来ると必ずびっくりするのが、
「教会が地下に隠れるように建っていて、堂々としたモスクがその先にある」と言うことだったと思います。そんな印象を持たれた方も多いのでは? でも、今回地下鉄2号線が開業するに当たり、「聖ペトカ半地下教会」と「バーニャ・バシ・ジャーミヤ」(イスラム教のモスク)の間にドドーンっ!! とローマ時代の遺跡が!! 何だか半地下教会が少し解放されて、オスマントルコに支配されていた時代の悲壮感(?卑屈感?)が抜けちゃったみたい・・・ ちなみに今でも発掘調査が行われているようで、仕事をしている人たちを見ることができます。そして
駅のホームにはここで見つかったものがディスプレーされ、2号線のホームはまるで博物館みたい!! 通勤するたくさんのソフィアっ子たちも興味深げにディスプレーに見入っています。ソフィアにおいでの際にはぜひ使ってみてくださいネ!!