どこがいいかぜ~んぜん分からなくて、2年前に行ってすごく良かったヴォロスにまた行こうかなとも思ったんだけど、今回はやはりどこか島に行ってみたい! で、アテネの近所のエギナ島に目をつけました。エギナ島はエーゲ海1日クルーズにも含まれるほど手軽に行ける島。とにかく行ってみよう!! タコやピスタチオが美味しいそうだし・・・
エギナ島へはアテネのピレウス港からフェリーです。人間5人+車でだいたい63ユーロ・・・1万円チョイ、てとこかな。1時間15分の船旅です。とても大きくて快適なフェリーの中でフラッペでも飲みながらおしゃべりしていると、あっという間でした。降りると・・・海が透き通ったエメラルド・グリーン!! すっごくキレイ!! フェリーの着く港でさえこの美しさ!! この港のある町は「エギナ・タウン」だそうですが、今回泊まるのは「アギア・マリーナ」という、島の反対側にある海岸のホテルです。インターネット(hostelworld.com)で検索して出てきた一番安いところ!! 「ホテル・アレキサンダー」。ギリシャでこの名前ってスゴイなーと車をアギア・マリーナ方向へ走らせました。町を抜け、 山を越えて・・・ けっこう遠いなあ・・・ 約30分(汗)、と小さな町に着きました。このホテルについてインターネットのサイトでは「所在地:アギア・マリーナ」としか書いてないので住所を元に探すこともできず、近所のスブラキ屋のおじさんに聞いてみました。「知らんね~、ホテル・アレキサンダー」(さすが観光地、英語が通じます。)ええっ!これってどこ? でも、携帯電話の番号が書いてあったのでそのおじさんが電話をかけてくれました。親切だなあ・・・ と、そのホテルのおばさんが今出てきてくれるということ。(ホテルとは別のところで働いているらしい) トコトコ暑い中を出てきてくれたおばさんは歩きでわたしたちの車を先導します。「ここヨ!」と、着いたのはメインストリート(といっても細い道ですが。)から少し高い所にある、海岸から徒歩5分のホテル、というよりは民宿です。今回は5人だったので、予約の都合上2人部屋と4人部屋に泊まることになってしまいましたが、2人部屋は40ユーロ、4人部屋は48ユーロ。この4人部屋、子供連れの家族で泊まればおトクですね~。設備は最低限ですが、まあ、目的は海ですから。でも、けっこう清潔だし、快適でしたよ。テラス付きだし、クーラーも効くし・・・。
さっそく海に行って見ました。白いパラソルが並んでいるのを除けば、そこはまるでビーチというよりは少し場末感の漂う(?)海水浴場!! 昔おじいちゃんが連れて行ってくれた海水浴場にそっくり!! 遠浅で、本当に子供向き! なんだか30年以上前に戻ったみたい・・・ このノスタルジーな感じ、スブラキ屋のおじさんによると「アテネに新しい空港が出来てからというもの、北欧なんかからのリゾート客はみんなそこから直接行ける他の島(クレタとか)に行ってしまうんだよ。おかげでここは不景気でね・・・」 う~む。このあかぬけない感じはそういう理由ゆえなのね。でも、いいところなのに・・・ 確かによく見ると建設途中でトンザしたリゾートホテルや、空いたままの店舗などが場末感を助長しているような・・・
夕ごはんは海岸のすぐ前のタベルナで。カラマリア(イカ)やタコ、それにムール貝を堪能しました。ブルガリアの海岸リゾートでは「旅行者価格」と称してソフィアの5~10倍の値段を平気でフッカケてきますが、ここではアテネ市内と物の値段はほぼ同じ。なんだか良心的。(ていうか、それがアタリマエ!?) 今風のリゾートから少しおいていかれた感じのこのビーチ、わたしから見ると、日本の古き良き時代の海水浴場を思い起こさせる懐かしい雰囲気が漂っていてむしろこのままでいて欲しい感じすらします。