おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

無礼講のバカ騒ぎ。アビトレントカ

2007-05-24 04:55:02 | まち歩き

5月も後半。日中の温度が何と30度を超える日も出てきたかと思えば、ここ数日は大雨が降りつづき、すぐにセーターが欲しくなってしまいます。でも、この時期は夏休みシーズンが近づいてきている楽しい季節なのです。

この頃、ウチリシュテ、つまり小、中と高校も含む基礎教育コースが一学年の終わりを迎えます。その後1~2年の専門コース(ブルガリア語でギムナジア)に行ったり、ウニベルシダット(大学)に4~5年行ったりします。ま、それも9月20日あたりから新年度のスタート。つまり5月後半から9月前半まで楽しいバカンツィア(バケーション)シーズンとなるわけです。

正式には6月中旬まで学校があるらしいのですが、4月にはもう成績表が渡されてしまうので学校に行く用事が少なくなることもあり、5月はすでに子供たちはお休み気分!! お~い!!、じゃあいつ勉強するんだ?! と思ってしまいます。

Abiturientka1  この開放感はこの時期、アビトレントカという若者の行事でサクレツします。アビトレントカとは卒業パーティーのこと。12学年、つまり高校までを終わったことを祝う行事です。だいたいひとつのレストランを貸切にしてみんなで大騒ぎをするのです。この会場に行くのに多くの若者は車(レンタカーか?外国ナンバーの車だったりするので)で行くのですが、風船などで車を飾り「ブブー、パパー」とクラクションを鳴らし、「フォ~~~~っ!!」と歓声をあげながら来るのですぐ分かります。通りがかりHakonoriの人に手を振ったり、箱乗りしたり、また12数える(12学年終わったから、らしい・・・) 2台、3台、時には5台連ねてやってくるのですご~くにぎやか!!!

そのときの服装も一世一代の大おしゃれ大会です。だいたいドレスを一着、最近では3着をこの日のために新調します。もちろん肩出しだったり、スリットがすごーく長く入っていたり、胸の谷間を強調していたり、セクシー度満点のものが人気のようです。男の子たちも普段は着ないスーツが多いようです。

レストランもこの時期はもうけ時!! 日曜日は普段は休みのはずのうちの近所のレストランは最近日曜日もよく開いていて、ドアにふつうのクリエンティ(お客)は入れない旨張り紙してありました。窓からのぞくと、パーティー仕様に長く並べられたテーブルの上にはたっぷりのサラダがすでにのっていました。お客はまだ来ていないようでしたが・・・

Abiturientka これはきっと西欧の影響で最近始まった行事だろう、と思っていたら何と! 共産体制化からそうだったそうで、しかも昔のほうが所によっては大規模だったとか。2~3校の生徒が一箇所に集まったりしていたそうです。ただ、先にも書いたように一人当たりにかかる金額はくらべものにならないほど高くなったそうです。

そんなことを考えている横を今日も、(特に今日23日は聖キリル・メトディの祝日の前の日。たぶんそれも関係あるのでしょう)「フォ~~~~っ!!!」のかけ声とクラクション、そして箱乗りの若者たちが通り抜けます。若いっていいワネ!! でも親にとっては頭の痛い季節かも・・・

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朝ごはんにオートミール!!

2007-05-18 03:48:18 | ブログ

午前中に食料品店に行くと、よく大きなバンが店の前に停まっていて、その日に焼いたパンを店に納入しているのを見ます。オオ~! そこでパンを買ってすぐに家で食べると、皮はパリパリ、中はモチモチでおいしい!!です。 ただ、1個がデカイ!! とわたしは感じてしまいます。500~600gくらいあっていくら焼きたてを買ったとしても食べるのに何日もかかってしまう・・・ まあ、日本人にとっての米と同じく、ブルガリア人にとってパンは主食。肉体労働をしている男の人たちはよく食堂でスープ一杯といっしょに、日本の1斤分くらいはぺろりと平らげてしまいます。ホントにパン好きやな~!!

でも最近さすがにこの買ってしまったパンに”追いかけられて”いるような気がしてきました。「あのパン、どうやって食べきろう・・・」 やっぱり焼きたてがおいしいので冷凍にしておくのも・・・ アイデアだけど、なんだかね~・・・。

Oathmeal そんなある日、友人のマヤと近所の(安くていつも混んでいる)Tマーケットに行きました。「プロモツィア」つまり売り出しのコーナーに「ミューズリー」が1袋約3レバくらいでおかれていました。日本でもミューズリーっていえばオーツ麦やドライフルーツ、ナッツの入った、牛乳やヨーグルトをかけて食べるアレ、ですよね。マヤが「これ体にいいのよね~、知ってる?」う~む。でも売り出しでも3レバするミューズリーと、1個50~60ストティンキのパンとをくらべると高い気もするなあ~。でも、安売りだし一回試してみよーっと!! というワケで朝食にヨーグルトとミューズリーにしてみました。すると、大さじ2杯のミューズリーとヨーグルトでもうお腹が一杯!! 結局10日以上この一袋で朝はOKでした。で、その後、うちの近所のスーパー「ビラ」のミューズリーコーナーを見てみると「オベセン・ヤドキ」つまりオーツ麦=オートミールだけが比較的安く買えるのに気づきました。これに自分で好きなオレヒ(胡桃)やコンポルト(フルーツの甘く煮たもの)を加えればOK!! 牛乳で炊いて温かくできたりして。それに日持ちもするもんネ!! 最近は洋風に飽きて、お湯でふやかしておいて醤油をかけて半熟卵を落としたりして、「おかゆ」と称して食べております・・・ (写真はまたまたスーパー「ビラ」のクレバー商品のオートミールです、が、決してこのスーパーのマワシモノではございません。)

うれしいことに最近ウエスト周りが少しゆるくなった気が・・・ パンをたくさん食べていたときにはそれに伴ってチーズ、ハムなどをよく買っていましたが、それも少なくなったので、おサイフ的にもうれしいゾ!! でも、たまには外はパリパリ、中はモチモチの焼きたてパンを思いっきり買って食べたくなります。「パンの友」といっしょに・・・

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ドボドボドボ・・・ ブルガリア的サラダ油の使い方

2007-05-15 01:48:37 | ブログ

Sunfloweroil 5月に入り、ゲルギョフ・デンの祝日が終わるといよいよ人々は夏のバカンツィア(バケーション)のことを考え始めます。仕事のあるときはいつも町のアパルタメントにいますが、ブルガリア人はたいがいもう一軒クシュタ(一軒家)をもっていてそこに2~3ヶ月住む、というわけです。(ハハハ・・・ そんなに休んでいるからお金がないんじゃないの、とツッコミを入れたくなりますが、これはブルガリア人にとって大切な年中行事。お金があってもなくても変えようのないことのようです。それに一軒家には庭があるからそこで野菜を作ってブルカニ(瓶詰め)をつくったり、木になるフルーツを食べられるので安上がり!と考えているようです。もちろん、近所にこうした家があれば安上がりになるかも・・・ でも、遠くだったら帰って旅費を払うほうが高くなる!!)

この季節に出回る旬の食べものといえば新じゃが!!! うすーい皮をささっと洗い落として油で揚げるとウマ~い!! 揚げ物大好きなブルガリア人はよくサラダ油を5L、10L単位で、または1Lのボトルを5~10本とまとめて買っています。そういう買い方をする人の多くは・・・ ウエスト1m以上ありそうな方々・・・ メタボリック・シンドロームでしたっけ?そういう状態なんじゃないの、もう・・・。

ブルガリアのサラダ油はほとんどスルンチョ・グレッドつまりヒマワリから採れます。ちょっと郊外にドライブすると一面のヒマワリ畑!! ソフィア・ローレンの映画のようなヒマワリの海!! という所をよく見かけます。(花が枯れてしまうと今度は茶色いヒマワリの種の海になりますが・・・) 

このヒマワリ油を、揚げ物だけでなくサラダやオーブン料理にドボドボドボ・・・ と惜しげもなく使います。特にサラダ!! 頻出のエメ曰く、「オーリオ(このヒマワリ油)がたくさん入っていないとおいしくないわよ~」 彼女が作る、にんじん、グリーンピース、とうもろこし、マグダノス(パセリ)、タマネギ、きゅうりなどを混ぜたおいしいサラダにはこのヒマワリ油が約200ml使われていました。(だいたい5,6人前の分量かな~) この勢いで使うので、サラダと、ちょっと揚げキョフテなどをつくると1Lボトルは一回で終わり!! す、すごすぎる!!!

油っこい料理のことをブルガリア語で「マゼナ・フラナ」というのですが、この定義がイマイチ日本人のわたしには分からない・・・ サラダにどんなにたくさんヒマワリ油をかけてもこれを「マゼナ・サラタ」とは思わない人がいる!!(こんな話、漫画「美味しん某」(?)にありましたよねえ・・・) そういう人たちはお肉をたくさん使った料理を油っこい料理と思っているのです。どういうワケだ??

日本人のわたしは1L入り一本を使い切るのに2ヶ月以上かかります。今日もエメは「今日はTマーケットがオーリオの売り出しよ!! エヘエヘ」と勇んでいます・・・。ちなみにエメもウエストは1mくらいかも・・・ 大丈夫かな・・・(汗) 

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ゲルギョフ・デン ~またまた祝日だらけだ!!

2007-05-08 17:38:51 | ブログ

4月半ばのヴェリク・デン(復活祭)から5月前半にかけて、どこでもスーパーで「アグネ」が売られています。アグネまたはアガンツェはいってみれば「ラム」かな?この時期羊を焼いて食べるのが習慣のようです。

Bosshitsuji ところで、羊ってかわいいですよね~!毛がいっぱい生えているときはモソモソゴワゴワしていて! 50代くらいの人だったら実家で羊を飼っていたという人はけっこういます。たとえば、頻出のエメ。ブルガリアではだいたい一軒で買う羊は数頭ですが、「幼稚園のお迎え」のごとく羊飼いが近所の羊を集め、草の生える野原に連れて行き一日そこで過ごして夕方に各家に送り返す、というところが多いそうで、エメはその羊飼いを子供の頃にやっていたそうです。

「あたし、羊大好き!! エヘヘ(約60歳のおばちゃんエメはいつもこう笑う。)すごーくカワイイんだよ~!!」

Mikaeriyagi ところでブルガリアでは羊は「アホ」で「ノロマ」、ヤギは少し「お利口」と考えられています。誰かに導いてもらったり、守ってもらったりしないとダメのようです。エメ曰く、「だいたい群れにはボダッチ(リーダー)になるオスがいてそれが羊飼いの言うことをよく聞いていたり、危険が迫ると立ち上がったりして、それにみんながついていくんだよねー。」 なるほど。そのせいかヤギは一頭飼いができるけど羊は必ず複数頭ずつ飼われているもんね。ヤギも羊といっしょにお散歩に出かけます。羊ばーっかりのグループによく見るとヤギ、ということもありますし、ヤギ10頭くらいに羊2,3頭というのも見ます。ラドミルのある家では同じ柵の中にヤギも羊も飼われています。同居できるんだな~。

Sheepandgoats 題名の「ゲルギョフ・デン」、なんでも「聖ゲオルギの日」ということで、ゲオルギ、ゲルガーナ、ガーリャという人たちのイーメン・デン(名前の日)でもあります。近所のスーパー「ビラ」では、キロあたり10レバ以上!! とんでもなく高い!!羊肉がいっせいに売り出されます。その上、羊を飼っているところでは一頭しめて、焼きます。「コルバン」とよばれています(捧げ物の意)。エメ曰く、「一頭、フルナ(オーブン)で焼いて家族みんなで食べたよ・・・昔はね。今は羊を飼うのも買うのも高いから・・・」 でも、一頭分ってけっこうスゴイ量じゃないの? 「うん、3日くらい食べれるけど・・・、もう後半はイヤになってくるかな。」

ラドミルあたりを通るといまだに羊を庭でしめている様子を見ることができます。木から吊り下げられて皮をはがれていたり、足を縛られて子羊が連れて行かれていたり・・・ 捧げ物の名のもとに羊が大量にしめられる祝日・・・ 豚のときと同様、動物がト殺されるのってあんまり見たくないな~、ってまたまた矛盾・・・ スーパーでパックで売られていると買えちゃうんだもんね。でも、祝日に乗じて、普段は5レバくらいの羊肉が10レバ以上とは!! やっぱり買う気がしな~い!!!

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これがあれば!! パンの友

2007-05-03 03:14:54 | ブログ

お財布を握りしめ、今日も買い物へタッタカタッタッター♪ 近所の食料品店に入りました。相変わらずすごい量のパンを仕入れています。 ビャル・フリャップ(白パン)、スス・スサム(ごまつき)、ピトカ(一人分の小さいパン)、レージェン(切れてるもの)などなど。白パンの中でも私が好きなのはショプスキ・フリャップ!! 皮がパリッとしているのが好きなのよねー。

Sireneka6kavalipastet ブルのパンの友の代表は何と言ってもシレネでしょう!! 白チーズです。塩気が強いのですが、ヨーグルトと共通する酸味と乳脂肪分のクリーミーさとがあいまっておいしい!! ショプスキ・フリャップを手でちぎってシレネをのっけて食べると、んんんー、美味。おいしいシレネにあたるとさらにゴキゲン♪

日本人的には、「え?バターじゃないの?」と言われるかもしれませんが、ブルガリア人は(私の知る限り)あんまりバター(ブルガリア語でマスロ)をパンに直接ぬったりしません。 「だって、ブルガリアのマスロ、おいしくないんだもん。パンにぬるんならネムスコ(ドイツ製)か、マルガリンよねー。」 というわけでマルガリン、つまりマーガリンがどこの家にもあります。(酪農国なのになあ・・・) でも乳製品売り場にはこの他にチーズ風味スプレッドが豊富においてあります。ハーブ風味、マッシュルーム入り、ニンニク風味などなど。サワークリーム(ブルガリア語でカタック)も安い!! あと乳製品以外でおいしいのはハイベル!! たらこのような魚の卵のペーストです。いいのにあたると生臭くなくておいしい! それからパステット、つまりペースト!! レバーだったり別のものが入っていたりするようですが、安くてクリーミーなあとひき味!! これはどちらかというと白パンというよりはズルネン・フリャップ(全粒粉の黒いパン)にたっぷりぬって食べたい!!

Mayoneza 身近にいる友人たちに好評だった私のパンの友はマヨネーザ(マヨネーズ。でも日本のものとはずいぶん味が違いますが)にコプル(フェンネル?)とガーリック・パウダーと、そしてちょっと塩を混ぜたもの!一口大にパンを切って大皿にならべ、そのまん中に小さな器に入れてこれを置いておくとちょっとしたパーティーメニューに!!

それから前にも書いたトマトソース、リューテニッツァ!! これもたーっぷりパンにのせて食べるのが大好きです。これがあるときはあとソーセージかハムがあるとうれしい! リュート・ペペル(トウガラシ粉)もたっぷりふってビールといただくとお手軽な夕食だ! これをぬってカシュカバル(黄チーズ)をのせてトーストするとお手軽チーズトーストの出来上がり! このリューテニッツァはトマトだけでなくほかの野菜やハーブも入っている(ただ製品や作った人によってかなり違うけど)ので、結構栄養的にもよさそう♪

でも、何と言ってもパンとあうのはチューブリッツァ!! これだね!! ちょっとパンをトーストしてマーガリンをぬり、マーガリンがとけたところにこのハーブ(塩が入っているものもある)をかけると、うまーい!!! 「白いごはんにふりかけ」的なお手軽さとおいしさがあります。

でも・・・ パンがおいしいと困るのが、太りそう!!! マーガリンやマヨネーズと白パン・・・、炭水化物と脂肪の「黄金の太る組み合わせ」か? ブルガリア人にとてもおデブちゃんが多い気がするのはこのためか?? 当人たちも認めていました。「だってフリャップとオーリオ(サラダ油)、大好きなんだもん!!」 そういえばオーリオもすごく消費してるなあ-・・・

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