ちょこっとソフィアから南のキュステンディル市に用事があって行ってきました。そこで例のごとく(?)「スターリ・ヤボルキ」を手に入れてしまいました。その名の通り「古リンゴ」・・・ ポコポコに水分の抜けた、日本なら捨ててしまうレベルのヤツです。でも、虫が食ってるわけでもないし腐ってるわけでもない・・・ ちょうど「しみもそばかすもないけどシワシワなバーバ(おばあちゃん)」のようなリンゴ(笑)、状態は悪くなくキレイなものだったので家でちょこっと水で洗ってすぐオーブンへ!! 30~40分程でいい感じの焼きリンゴになりました。あとは皮と芯の部分をスプーンで取り除けば簡単リンゴピューレの出来上がり。これを隠し味程度にカレーに入れるのが大好きなので(「ヒデキっ・カンゲキーっ!!」世代だもんでww)小瓶をいくつかウォッカで消毒したあと空気にふれないように処理して詰め、冷蔵庫のドアポケットへ。それでもあまるなァ・・・
そこで思いついたのがブルガリア主婦御用達の冷食、「ブテル」です。これ、日本でいうところの冷凍パイシート!! 初めて利用してお菓子を作ってみることにしました。1本900gとジャンボサイズの上、2レバくらいと超おトク!! 1レバあたりのカロリーが高い!! 安価で太れるぅ~!!!
初めて利用なのでちょっと気づいたこと・・・ とにかくデッカいので解凍にやたらと時間がかかるぅ~!! 日本だったら10~15分でテキトーなところまでやわらかくなるんだけどネ。リンゴピューレを巻いて、砂糖とカネラ(シナモン)を使って渦巻き型にしました。これで900gの半分・・・(汗) まだまだあるゾ・・・ どうしよう・・・ そうだっ!! チョコレートを巻いて「チョコクロ」にしよーっと!!
両方焼いてみましたが・・・ すっごくうまく焼けました!! チョコクロのほうだけサラダ油を上にふってみたんですが、溶かしバターか、いっそなくてもイイかナ? これ、ウチのオーブンにジャストサイズの大型バットいっぱいになるので何ならこのサイズのキッシュも焼けますネ!! でもキッシュにはチーズ、ベーコン、クリーム、卵と、これまたハイカロリー!! つくっちゃったらデブ決定!! でも作って食べたいっ!! 半解凍して使う分だけ切ってあとはフリーザーに戻すとかしないとヤバいかも・・・ でもやってみようと思います・・・ おいしいワインを用意して!!
前々から気になっていたレストラン・・・ 日本から来たゲストさんたちやブログの方に来る質問にありがちな「おススメレストラン」的な感じに見えたもんネ。行ったことなかったけど、薦めたことはあったんだけど・・・
ソフィア中央駅からマリアルイーザ通りをビトシャ山を見ながら歩いてくると、最近キレイになった「ライオン橋」の一つ手前の信号、路面電車が左に曲がるのと逆に右に入るとすぐに見つかる、いかにもブルガリアの伝統的な家っていう感じのこのレストランです。
ある日、ランチタイムに通ってみると入口にランチメニューの表示があったので入ってみました。中庭もあって中はいくつもの部屋に分かれている・・・
中には本物のブルガリア民族衣装が展示してあります。これは観光できた人や初めて見る人のテンション上がるでしょう!!
セルビチョールカに、「すみませーん、ランチのキョフテ・ホームメイド風と・・・」と言いかけると、「申し訳ありません。本日もうランチは売切れてしまいました」ええーっ!? まだランチタイム中なんだけどな・・・ 仕方なくアラカルトできのこのスープとおススメの羊肉のキョフテ、オフチャルスカ・サラダをとることにしてみました。
このきのこのスープ・・・ パンをくり抜いて入ってきたのですが、これは絶品!! 超おいしい!! パンをちぎりながら平らげてしまいました。
羊肉のキョフテも本格的!! このバルカン地方で羊肉に合うのはローズマリーと言われていますが、このキョフテも「これでもかっ!!」というほどローズマリーを利かせています。だから・・・ 好みが分かれるかも・・・ 実際、隣の席のカップル、思いっきり残してました・・・。さらにワタシと前後して入ってきたブルガリア人たち・・・ 「えーっ!? ランチ終わっちゃったのォ~?! じゃ、帰る・・・」「シュケンベチョルバおいてないのォ~?! 今日だけないの? えっ、いつも置いてないの?! じゃ、いいや・・・」と出て行きました。
で、スメットカ(お勘定)をお願いしてビックリ!! ドーン(ワタシの目が飛び出した音・・・笑)!! すごいお値段!!・・・ まァ確かにランチメニューはおトクなのを確認して入ったんだけど、メニューをよく見ずに勧められるがままに頼んじゃったからなァ~。ランチ予算は飲み物(グラスワインもしくはビール小)込みで庶民レベルの10レバ以下を理想をするワタシですが、このお店ならランチメニューが終わっている可能性を予測してランチは30レバ、ディナーなら50レバを考えた方がいいでしょう。それでも1レバ=70円で換算すると、トリップアドバイザーの言う通り、お安いんですけどね・・・
日本からいらっしゃる皆さんには一見の価値あり!! の店内!! カードでもお支払いOKですからおススメですヨ。
先日、実家にちょっと連絡する機会があったら、なんと!! 母が「アイパッド、買っちゃった~♪」 えええ~っ!! なに、そのリッチな感じ~?! いいな~っ!! 「あんまり薄いからおしりに敷いちゃいそ~(笑)」なんて・・・ そういえば、買ったばかりのフィリップスのコンポ、ipodやiphoneなんかをセットして音楽が聴けるんだよね~。(古いモデルの、だけど)
でも、なんだかんだ言ってもリンゴの会社さんのヤツはなかなかブルガリアでも高嶺の花・・・ お高いんですよね~。 地下鉄なんかでたくさんの人がスマホを使っていますが、ほとんどの人のはSAMSUNのヤツ・・・ だってサムスンのは、リンゴの会社のに匹敵するお値段のモデルもあるけど、日本では発売されていない廉価版のモデルもたくさんあって、みんなが使ってるのはそんなタイプのが多いみたい・・・
今度買うなら!! とは思うけど・・・ そんな時に毎週入るスーパー「カウフランド」の広告を見てると、その1ページに別の会社の宣伝・・・ よく見ると「iphone4が150レバ、iphone4sが250レバ」!! リフレッシュされた中古商品のようです。日本の中古のiphoneが海外に多く流れているという話をニュースで見ましたが、LTEとかWiMaxとかないと思われるここブルガリアではこれでも十分機能を果たしそう・・・ っていうかワタシは機能をもてあましそう・・・
次にスマホにする時にはviberかなんかでもはじめようかと思っています。ヨーロッパで無料で通話できたり会話できたりするアプリとしては、以前はWhatsapp、そして今はviberが人気みたい。友達と撮って、それをまた共通の友人に送って~ なんて・・・ まァ日本だとLINEとかの方が主流なのかな? でも、しばらく前のニュースの話じゃ、日本で面倒くさいことにもなってるってきくし・・・ 「すぐ返事しないとヒドい目に遭う」とか「返信が来るのが遅いのは嫌われてる証拠」とか・・・ KS(既読スルー)って言葉もけっこう流行ってたけど今でも言うのかな? へぇ~・・・ そういうので人との距離をはかってるんだね~。もしワタシと同じアラフィフでそんなことを言ってる人がいたらけっこうヒく・・・ 十代じゃあるまいし、だいだいワタシなんかスマホで文章打つの大変だし、「座布団一枚」的な返事が思いつかなかったら返事しないんだから・・・
ブルガリア人はそんなに細かくないし、かなり率直なこともあるから、そういうメンドーなことにはならないと思うけど。ただコッチで気をつけないといけないのは・・・ 一度SNSや共有サイトなどに上げたフォトが、ともだちのともだち・・・ にガンガン送られちゃってもう消せない・・・ そういえば昔、嘉門達男さんのネタで「友達の友達」ってあったけど、今のネット社会だと笑い事ではすまない!!
ってなんだかんだ言ってもやっぱり認めざるをえないのは「スマホは使いようによっちゃ便利」っていうこと。必要な時に利用するようにしていればいいってことでしょうか?
ブルガリアではガラケーの時代がほとんどありませんでした。ホンの一時期NTTドコモの「iモード」を宣伝していましたが、smsだけの簡素なケータイの次はもうスマホ。そして、日本と同じ2年契約で本体と契約の抱き合わせの販売方法でも、上にも書いたようにそのシェアのほとんどを韓国(SAMSUN,LG)、中国(Lenovo, Huawey)系の会社が占めています。どっかで読んだけど「日本のスマホの70%はiphone」なんて信じらんない・・・ 最近ホントに地下鉄でスマホをいじっている人多数・・・ そしてワタシ調べですがそんな人が10人いたら9人はゲームをしてる・・・ 時に10人全員ゲーマーだったりして。中には50代のオバハンが夢中でやってる!! 老眼のメガネがズレてるのも気づかずに・・・ ホント、流行ってます!!
ブルガリアに来る前、日本で一時期、山陽地方のとある町に住んでおりました。だから山口県、広島県の話が出るとちょっとウレシイ・・・ 視聴率が芳しくないと噂の(でもワタシからするとけっこうおもしろいのになぁ・・・ 井上真央ちゃんもがんばってるし・・・)「花燃ゆ」の舞台の萩にも行った事あるし、その主人公の文が小田村さんと再婚した後晩年に過ごしたという防府に友達いるし・・・ 男気黒田が帰ってきて前評判の高かった割には苦労している(?)今年のカープはどうかな?とかも気になってます。
ワタシの住んでたその町のもうひとつの特色は米軍基地があるということ。一時期オスプレーがいた・・・。海兵隊の基地・・・なんて漢字ではあんまり言わない、マリーンベース。一時期オンベースに友人がいたことがあってエスコート付きで普通の日に入ったりしたこともあります。ちょうど例の911の時もそこに住んでたことは以前に書いたかも・・・ あの、軍の施設独特の雰囲気ってありますよね。あと「フレンドシップデー」なんてのがあってその日はその町中の国道が大渋滞する、という・・・
先日、5月6日にたまたまソフィア市内のセルディカモールでお茶しようと20番電車でルーマニア大使館の方から行くと、モールの裏の道をワサワサとたくさんの人たちが歩いています・・・そして露店と人だかりが・・・
何だったっけココ? あぁ~ここって軍事博物館だ・・・ !!そういえば友人のラトカが、「ゲルギョフデンって軍の祝日なのよねー」と言う話をしてたっけ!! ブルガリアでゲルギョフデンのお休みに羊を食べるのなんのってのは田舎の話&全国のゲオルギさんだけの話らしく(?)、本当は軍の記念式典なんかがあるっつーことらしいです。 日本を出て以来あまりあの「軍事施設」の「空気」にはふれていませんでしたが、ちょっとこの博物館の入り口まで行ってみると、たくさんの人が出てきているところ・・・ つまり今日は「フレンドシップデー」ってこと? 今夕方5時半だけど・・・ と、出てきていた人の一人が英語で「今日は無料開放の日だから入れるよ♪」と話しかけてくれたので、そのご好意に甘えて(笑)入ってみることに!!
入り口のMPが「18時までネ」とのこと。急ぎま~す!!
中にはクラッシックな旧ソ連、ワルシャワ条約機構(!! ワタシたちが学生の頃はちゃーんと社会科で勉強したヨね~)系のいろんなもんが・・・!!
ウチの前の愛車フェリシアちゃんを作った「シュコーダ」も戦車を作ってたり・・・ そしてけっこうクラッシック
ミグって・・・ アラフィフに近いワタシにとっては「亡命して函館空港に来たヤツ」的な感じ?! そのころは23とか25? ここにはそれよりもっと古い17とか18とかもある!! いまだにミグのもっと数字の大きいヤツが北の方から日本の領空に入ってきてるってことかな?
地対空ミサイル(最近これでウクライナの東側の方で悪さした人がいる?)とか
レーダーを積んだ指令車や攻撃用ヘリ、
地雷探査車・・・
ヘリコプターやミグなんかに乗れて子供だけでなく大人たちもけっこうはしゃいでる?
もっと古いものでは「坂の上の雲」の頃のものと思われる大砲や、
もっと古い露土戦争の頃のものまで・・・
館内に入るともっともっと古いものが・・・ 古代ローマの軍人の装備なんかも展示されてます。
何でゲルギョフデンにこういうイベント? と思ったのですが、この館内の展示、そして壁をみてナットク・・・
聖ゲオルギって「農耕の聖人」だけではなく「兵士」や「軍隊」の聖人でもあるらしい・・・ 農業と軍隊、関係ないの?あるのかなぁ?
ちなみに、ゲルギョフデンに雨が降るとその年は豊作!!なんだそうですが(情報源=ぐるなび)、その日はカンカン照り・・・ もう半袖で歩き回り、ヨーグルトの冷製スープ「タラトール」がおいしく感じられるほど・・・ 日本で「冷やし中華始めました」みたいな日。ということは・・・ 今年は豊作は望めない、のかな?
でも、久々に入った軍の施設・・・ こんなクラッシックなのを最近まで使ってたとすれば・・・ やっぱお金のない国って軍備大変だなーっ・・・
4月の空港までの開業に引き続き、5月に予定されていた1号線の支線、ビジネスパーク線・・・ 拭い去れなかった疑い(?!)を吹き飛ばし(!!)以前に発表されていた通り5月8日に開通しました!! (まっ、ツッコミを一応入れておくと、ホントは4月末に開通と去年の段階では言っていたんだけどねェ・・・)
たまたま5月8日、ムラドストに用事があって出かけましたが、そのときはまだ開通しておらず。友人たちも「今日からでしょ?! 新しい駅の入り口にはどこにも警察がいっぱいいたよ!」と言っていました。確かに通ってみると式典の準備らしきことをしていたり、まだ入場できない駅にお客が入らないように警官が配置されていたり・・・ これからの分岐駅になるムラドスト1駅には「ビジネスパークまで5月8日開通」と書かれた張り紙に「2時から乗れます」と手書きで書き加えられていました。その日は午後から別のところで用事があったので開業当日に降り潰しはできず・・・ でも、「鉄」のお約束どおり、行ってきましたよ!!
分岐駅のムラドスト1駅では小さな混乱が・・・ 空港に行くのとビジネスパークに行くのが、一応交互に来るようになっているらしいのですが・・・ 市内中心方向に向かう便も、2号線の終点「ジェームズ・バウチェル」駅だけでなく「スリヴニッツァ止まり」とか「オベーリャ」行きとか増えたので・・・ まあリューリンまで帰るのにはあまり影響がないけどね。
今回開業した駅は3駅。乗った感想は・・・ といってもそれは地下鉄。真っ暗な中を走るだけ。タモさんの夜の番組の「日本の車窓から」みたいな、「放送事故」みたいなもんっス。(といってもタモさんの番組は地上駅から地下に入るトコだけどネ。笑) 分岐駅のムラドスト1駅を出ると「アレクサンデル・マリノフ」駅。10年前ソフィアに来て最初に住んだときにはムラドスト1駅のところのアパートからこのあたりまでいつも歩きだったんだけどなぁ・・・
次は「アカデミック・アレクサンデル・バラン」とこっちにもアレクサンデルが入っている駅名。それに長いし・・・ でも、この2駅、内装がなんともオシャレ~ リューリン駅なんかとは大違い!! 毎回毎回開業する度に凝った感じになっていきますが、でもポップさ加減が80年代?! いや一回りしてしまって今はこれが最新?
そして終点「ビジネスパーク・ソフィア」駅。
社会主義体制下、リューリンより少し社会的に位の高かった人たちの住んでいたムラドスト地区では場末感漂うほぼハシっこ、長らく閉じられていたオコロブラステン・プット(外環道)に上っていく道路のところに、共産団地や新しい住居棟(コオペラツィアと呼ばれることが多い)とは毛色の違うちょっと斬新な建物の並ぶビジネスパークがあり、そこにホリデーインがあったり、映画館や家電量販店があったりする近くに駅ができました。
今回も式典でボリソフ首相は舌好調!!(笑) 大統領、ソフィア市長などとともに式典に出席して、「7年前(現大統領と)ビジネスパークに来たときにはその前の原っぱで牛や羊、ヤギがカッ歩してたぞ!! だから、”これは絶対地下鉄をここまでもってこにゃならん”と二人で話したのが今日実現した!! 工事が始まって約2年で完成した!!」・・・ まあ~ぁねェー・・・ でも、2年で完成するんだったら何でムラドスト1・・・百歩譲ってツァリグラツコ・ショセ、いや、千歩譲って空港まで開業するときに同時に開業できなかったんだぁ?!
そしてパークアンドライド用の駐車場もまだ未完成・・・ それに地下鉄が走ってる上は大通りになるはずだったのに、「おカネがないからこの部分の道路整備は来年!」なんて言ってるけど・・・ せっかくきれいに作った歩道も来年道路工事するときには壊しちゃうの? そして荒地の中に放置された入り口・・・ 駅の方もせっかく造ったのにテープで封鎖してるし・・・ まぁ、ツッコミどころ満載です。
でも、これでほぼソフィアの主要な地下鉄ネットワークはできあがり。2号線があと1駅(フラデルニカ駅)の整備が終われば1,2号線はほぼ完成したと言えるでしょう・・・ (まだその先まで伸ばすという話もあるけど、それはどうだか・・・) 3号線は少し違うシステムを使った地下鉄、と言う話なのですが、これこそ「2080年までかかる」んじゃあないの?(でも、工事の入札ははじまっている、と言ううわさも) ソフィアもある意味、新しい時代、というか「ポイントオブノーリターン」に来てしまったような。どんなに111番が便利だったムラドスト1駅のところの市場に行かなくなって場末のムラドスト4の終点で折り返すようになっても、もう昔には戻れないワヨ・・・