おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

お菓子の町、ヤブラニッツァ

2011-10-25 10:49:57 | ブログ

ブルガリアを代表するお菓子にロクムやハルヴァがあります。ロクムは以前にも書きましたが求肥のようなお菓子。ゼラチン質で、バラの味やクルミの入ったものもあり、どこのお店やスーパーでも売られています。ブルガリアに来られて、おみやげを探された方なら必ず目にされたことでしょう。

ハルヴァは、ヌガーというか何と言うか・・・ 本物は相当硬いんだそうです。色の濃いもの、薄いもの、それからファスタッツィ(=ピーナツ)の入ったものもあるそうで、人によってはピーナツバター代わりにこの硬いハルヴァを切ってサンドウィッチにはさむんだとか・・・ 友人のアタナスによると、「バチョ・コリョ(コリョ爺)」のがおいしいんだって。でも、何か、歯にくっつきそうなので買って食べる勇気、でないんだよな~。ちなみにこのロクムもハルヴァも、ウェハースにはさまって個別に包装されたお菓子があって結構お手軽なおやつやお土産にもってこいですよ!

先日、またまた「アトリエ・コスタディノヴィ」とお仕事の打ち合わせのためにロヴェチまでドライブしたとき、ちょうど、高速道路の終点に、これらのお菓子で有名な「ヤブラニッツァ」という町があったのを思い出しました。いつもは直接高速道路に乗ってしまうのですが、8月にバスでロヴェチから帰ったとき、バスはいったんこの小さな町の中を通ってお客さんを拾ってから高速でソフィアに向かったのです。

そのとき、確かに町の目抜き通りに小さなテーブルを出してお菓子を売っている人がいたような気がしましたが、でも、何か大きな工場があって盛大(?)にお菓子を作っているようには見えなかったんだけど・・・

そんなことを考えながら高速に乗る寸前の交差点を右に入って、高速道路が出来る前まではみんなが通っていたであろうまっすぐな道路を走って行き、町には入らずにそのまま走っていると、

Yabranitsashops その道路の両側に数件のお店が。カフェやレストランらしいのですが。でも、ただのカフェではなくてお土産屋さん!特にこの町の名産であるお菓子を売ってる!! ちょうど先客の小型観光バスがついたところらしくおばさんたちがそれぞれのお土産のお菓子を品定めしているところでした。店先にはお菓子だけでなく蜂蜜や赤白の玉ねぎ、ニンニクがつるされて売られています。

どれどれ?せっかくここまできたんだから何かおもしろいものを買って試してみよう・・・ と見ていると、なんとも不思議な金太郎飴のような、うず巻きキャラメルのようなものが。全体がごまでコーティングされてちょっと不思議、というかありえない緑色をしてるけど・・・ と見ていると、「それはりんご味よ」と店のおばさん。ふ~む・・・

Yabranitsalokum ウチに帰って食べてみると・・・ なかなか噛みごたえのある・・・ ごまの風味がなかなか良い。が、それにしても、甘っ。そしてりんご味じゃないよ、これ。と思って表示を見ると・・・ キウイ味(!)なぜにキウイとごま? 

グミキャンディーが金太郎飴のようになってて、それを「恵方巻き」みたいに端っこから食べていく・・・ と言う絵を想像してみてください。どうです?試してみたい?! でも、何か日本のお餅の感覚にも似ているような、似ていないような・・・ やはりトルコの影響を受けたロクムやハルバ、濃い目の紅茶やコーヒーが合いますかね?  

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今年のワイン造りは・・・?

2011-10-24 05:50:43 | まち歩き

この時期に市場に行くと、甘酸っぱい、を通り越して少し発酵したような強烈な甘い香りが漂っています。もちろん、ウチの近所のリューリン共同市場も例外ではありません。それは・・・

Lyulinpazargrapesellerワイン造り用のぶどうがかごにびっしり入れられて、何段も高々と積み上げられて売られているからです。メルロー、カベルネ・ソーヴィニオン、マブルッドなど、種類も様々!! これは毎年の光景なのですが、今年は少し様子が違うみたい・・・ 何が違うって?

Lyulinpazargrapes人々が大きなビドン(プラスチックで出来た樽)を、車に、時にはバンや、そして何とトラックにいくつも積んで直接市場に乗り付けてる!! そしてそれぞれのぶどう屋さん(?)には、

Lyulinpazarmachine ぶどうを潰して枝の部分を取り除いてくれる機械が!! そして「ウチでぶどうを買ってくれた人は無料!!」でその機械でぶどうを潰してくれるのです!! だから、たくさんのぶどうを買っても、うちでぶどうを潰す手間はナシ!! 車でビドンをお店まで運んできさえすれば、大量にぶどうを買ってお店で直接つぶしたものを入れてもらえて、重たい思いをするのは強いて言えば自宅のマゼ(地下室・倉庫)に入れるときだけ!! あとは待っていさえすればおいしいワインが出来上がるというわけです!! このシステムは去年まではなかったゾ!! でも、こんなに簡単にワインが大量に作られちゃったら、お店の商売、あがったり・・・ にならないかなぁ??

ウチのワイン作りは・・・ というと、今年はナシ。だって誰もワインが作れるくらいの量のぶどうをくれなかったんだもん。でも、時々いろいろなところからポロポロもらうぶどう、特に自分の家になってるぶどうをくれたものはどれも甘くて甘くて・・・ 明日は朝ごはんからぶどう!! ですっ!

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実り豊かな国、ブルガリア・・・

2011-10-19 20:59:17 | うんちく・小ネタ

あまりに寒すぎた数日が過ぎ、すがすがしい「黄金の秋」が帰って来ました。その寒さがやってくる直前のある日。

車が修理から帰ってきたら一緒に出かけると約束していたバイ・ケンチョ(バイ=じいちゃん)から、「明日行こう」と切り出されました。懸案になっていたソフィア郊外の美しい湖のほとりの温泉保養地パンチェレヴォに年寄り連中と行く計画だ、とてっきり思い込んでいたら・・・

その日の朝出てきたのはバイ・ゲンチョと息子スタニ。彼は以前はレストランでコックとして働いていたのですが、今は失業中・・・ 「ラドミルのオブシュテナ(役所)で税金を払わんといかんのじゃ」・・・ あれっ?! それって方向が真逆じゃん!? パンチェレヴォに行くんじゃないの?

「ワシのセロ(田舎)に行くんじゃ」 あわわ・・・ 保養地でのんびり、ではなくて、年寄りの労働の手伝い、させられるんだ・・・ガ~ン

Priboiview ラドミルを過ぎて最初の町(村?)がプリボイ、というバイ・ゲンチョの生まれ故郷。キュステンディルに行く国道から3Kmほど細い道を入ったところが町の中心(といっても何にもない・・・)で、それからさらに山に細い道を入っていくと彼の所有する土地があり、目の前にはおいしい水の湧くチェシマがあります。

Centerofvillage 「昔はうちの前の広場が村の中心で、村には160人も子供達がいたのに、今ではこの村にずっと住んどるのはたった一人のじいさんだけだよ・・・」 確かにこの村全体がソフィアンツィ(ソフィアっ子)が時々来るだけのセロと化しているようです。Kurumi

バイ・ゲンチョの土地には果物や食べられる実のなる木がいっぱい・・・ 今はたわわに実ったクルミ!! 4本あるクルミの木はそれぞれ種類が違い、普通のより大きな実のなるものやとんがって長い実のなるものも。みんな熟して下に落ちたり、大きく口を開いて「さあさあ、早く採って!わたしを食べてっ♪」と言っているようです。Kurumi1

Kurumi2 それからりんご!! 大きな実がなって、ちょうど目の前でぽとりと落ちた実を食べると、これがまた、甘くてうまい!!Apple  

Grapes そしてどこから生えてきたかわからないけど甘い実をつけたぶどう・・・ たぶん前にここでおやつ代わりに食べたぶどうから捨てられた種が芽を出したものでしょう。

Yohnashi クルシ(洋梨)もなっています。そしてデュリ(カリンのような、マルメロのような・・・) コンフィチュールにしたり、豚肉と一緒に煮たりもします。まだ完全には熟していないので今は採りませんでしたが。Dyuli

クルミなんかスズナリになっているのにバイ・ゲンチョもスタニもあくせくしません。しばらく集めてある程度(といってもあっという間にクルミを20kgくらいは集めたでしょうか?)採ると、

「あ~、これでこの冬は生きていける」と満足そう・・・ 

土地にあるトタン小屋からテーブルとイスを引っ張り出して、スタニが準備してきたお昼ごはんを食べました。スタニは何でも「陰陽」にハマっていて、今時期は「陽」のものを食べるんだとか。「ボクは肉は食べないよ。日本人みたいに魚を食べるんだ!! ソフィアモールのピカデリー(スーパーマーケット)の魚屋にはコネがあって、どの魚が刺身で食べられるかまで教えてくれるんだ。」と得意げにもってきた焼いたクロダイを出してきました。でも、クロダイ、肉より高いはずなんだけど・・・ 失業中のフトコロがなおさら寒くならないか? そんなことを思いつつ日なたでのんびり食べていると、どこからか魚の匂いをかぎつけたさびネコが「ニャ~!わたしにもお魚くださいニャ~♪」とスリスリやってきました・・・Sabineko

聞くところによると、去年来てから1回もここには来ていないんだとか。つまり1年間ほったらかしでこんなに豊かに実り、一冬年寄りと失業者二人がのんびり生きていけると言うのです(!)。これこそまさにブルガリア人の言う「神の作りたもうた、実り豊かな国、ブルガリア」・・・ でも、スタニ、仕事は探せよ!!(笑)  

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ぶるるるっソフィアに初雪!!

2011-10-17 00:40:27 | まち歩き

急にソフィアが寒くなったのはお伝えしましたが・・・ 10月16日、朝起きてみると、外は・・・

2011firstsnowinsofia 真っ白!! いつの間にか雪が降ってました!! 車の上に白いものが積もっています。日中も結構降りましたが、午後からは少し日が差すときも。今年は去年よりもずっとずっと初雪が早いなあ・・・ この数年の中でも本当に早い!! ここのところ本当に寒かったけど、こんなに早く雪が降るとは・・・

ブルガリアでは最高気温が12度を下回る日(もしくは最低気温が0度を下回る日という人も・・・)が3日続くとパルノ(温水暖房、セントラルヒーティング)がはじまるそうですが、予報では今日みたいな日が続いた後、水曜日くらいからまたまた20度近くまで気温が上がるとか・・・ 暖房が入る、ってことはその分の温水代も請求されるということで、年金生活のお年寄り達は戦々恐々・・・ それよりも何よりもこんなに天気がコロコロ変わって気温が上下すると、体の調子が狂っちゃうよ!!

2011firstsnowday こんな寒い日はおウチでぬくぬくしたい・・・ いつもより少し値段の高いワイン(といっても日本円にするとすばらしく安いのですが・・・)に冬の定番黒ビール!! 今日は羊とヤギのシレネとあわせてみました!! でも、ペチカに火を入れるには早いかな?

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ソフィア秋(冬?)便り・・・IKEAができた!!

2011-10-11 00:38:01 | まち歩き

日本は体育の日!! 今年は昔のように10月10日だったんですね・・・ 晴れの特異日で気持ちよい秋晴れだったでしょうか? ソフィアは先週まで夏の続きのような天気だったのに、土曜、日曜と天気がどんどん悪くなり・・・

とうとう今日はビトシャ山の中腹まで雪が降ったようです。みんな、革のジャケットやコート、ブーツに手袋を引っ張り出して、もう冬の装い。オコロブラステン・プット(ソフィアの環状道)を通る111番のバスには、何と!! 早速スキーを持ったお兄さんが乗っていました!! そんなビトシャ山を眺めながら111番のバスで向かった先は・・・

Ikeasofia ブルガリアに初めてできたスウェーデンの家具屋「イケア」です!! (Shiggyさんのリクエストにお答えして・・・) 何年も前からできるできるとウワサのあったイケア・・・ その付近の道路も同じ時期に掘り返していましたが、いつ完成するんだろうと思っていると、

Ikeabook 9月の半ば頃、リューリンの団地のウチのドアノブに(そしてソフィア中のすべての家の玄関にも!!)ビニールバックに入ったイケアの立派なカタログが宣伝としてぶら下げられました!! おお~っ、とうとう来たか!! でも、こんな分厚いカタログ雑誌をすべての家に配っても採算が取れるとは!! 西側の資本主義で切磋琢磨して勝ち残ってきた企業の底力を見たッ!! こういうのを見るとブルガリア人はすぐ全部ほしくなっちゃう~

9月20日にオープンしたらしいイケア・ソフィア店。スウェーデン人の友人ヘンリックと奥さんはコネを使ってプレオープンの日にすでに行ったらしいし、ブラゴエフグラッドに住む新婚夫婦はオープンの日にわざわざ出かけたとか。好きだネ~

でも、ウワサによると、ヨーロッパのイケア商品の多くはブルガリアで作られているんだって・・・ の割には価格が西側諸国設定?! でも、店の中を歩いてみると、ポーンと値段が下げられている商品があって、つい「あっ!安い!! 買っちゃおぅッ!!!」という気にさせられちゃうかも。第一、オシャレだし・・・ でも、ブルガリアの地元の家具屋もオシャレはオシャレだなあ~ こんな高い家具、誰が買うんだろう・・・ と思うけどブルガリア人は家具屋さん、大好きだし。

Bambooshootafterrain 2005年にギリシャで初めてイケアに行ったのが最初で最後だったので、イケアの買い物システム(?)もよくおぼえていないのですが、頭の中でお部屋のイメージを組み立てながらお買い物をするには、広すぎて疲れちゃう・・・ でも、今日は特別寒かったせいかお客も少なく、のんびり見てまわれました。ビトシャ山のふもとの雨後のタケノコのような建物(いまだに空き家や建てかけが多い・・・)に新しい家具をそろえたいときは、このイケア、超ー便利ですね!! 

Stillunderconstruction ちなみに、イケアの前の道路、立体交差もイケアのオープンに合わせて完成するかと思いきや・・・ まだ出来てません。ムラドスト側からオコロブラステン・プットに入るのはちょっと混雑するかな・・・

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