在ブルガリア日本大使館が時々メールで知らせてくれる情報・・・ ”ソフィア・ロゼネッツ地区で日本人宅にドロボーが入りました。” 同じようなメールが何回か来たかな~ つまりはロゼネッツ地区に在ソフィア日本人が多く住んでいると言うことかな?
ブルガリアの首都ソフィア。その中でも一番のアッパータウンと言えばロゼネッツ地区でしょう。НДК(エンデカ)から南東方向に広がる「超ハイソな人々の住む地区」・・・ 私のような庶民には行く機会などほとんどあるはずもない・・・ と思っていました。
そんなある日、仕事でブルガリアに3年ほどいたドイツ人の友人セバスチャンがドイツに戻るので、その前に「カフェでも行かない?」と言うことになりました。「チーズケーキはどう? スタバ、行った?」 ウ~ム、最近行ったばかりだなあ・・・ 彼の車で例のロゼネッツ地区を通りながら、「そーかー、じゃあ別のところにしようか」と言ってくれました。
セバスチャンはこの地区に結構詳しいらしい。ふと、こんなことを言い出しました。「そういえば、アメリカ大使館、見たことある?」 あるかなァ~? 「すごいよ、もう一目でアメリカ大使館って分かるから見間違えようもないよ!」 ・・・どんなんだろう、「物見遊山」な気分で用はないけど通ってみよう!!
と、目の前に現れたのは!! スゴイ!! こりゃ確かに一目で「アメリカ大使館」って分かっちゃう!! 古くからある手入れのされていない汚いブルガリアの「ブロコベ」や、最近の「バブル」で不動産投資のために作られたようなハリボテの、見た目はいいけど部屋の小さそうな新しい建物とも違う、「宮殿」のような建物が、大きな敷地に周りを圧倒するようにデーンと立っています。壁には大きく走っている馬の絵が描かれていて・・・
この感じ!! 在日米軍基地のある町に住んだことのある私はなんとなく似たものを感じました。なんていうか・・・ 「ドド~ンとエばって居座ってるのに、ビクビクしていてすごーくものものしいセキュリティー」・・・ どうもここでイラクを含む中東までの指揮を取っているらしい、と言うウワサ。最近USアーミーの車、ソフィアでよく見るしなあ・・・ 今、オバマ大統領がトルコに来てるみたいだけど、ここにもお忍びでくるんだろうか・・・(そりゃないか。) あまりの威圧感に写真撮れず・・・(写真NGという話も)
こんなものがあるということは、ブルガリアははっきりアメリカから大きな影響を受けざるを得ない立場にいるってことなんだろうなァ~。口先では「アメリカ大キライ」を自称するブルガリア人だけど、結局それは口だけ。こんな大使館を見たらね~。他のどの在ブル大使館よりも(たぶんロシア大使館よりも)威圧感があってゴツい!!
で、セバスチャンは「ヒルトンのカフェに行こうか? あそこのチーズケーキもおいしいんだよ!!」 えーっ! ヒルトン? 大昔NYに行ったときに泊まった以来だ!! ソフィアでは1,2を争う高級ホテルです。出てきたチーズケーキは・・・ ド~ンっ!! こんな感じで、オッサレ~♪ ベリーソースがおいしい~!!
カフェでは日本人とドイツ人のブルガリア観などヨモヤマ話(?)。「知ってる? ホントはヒトラーはオーストリア人でベートーベンはドイツ人なんだけど、ほとんどの人は逆だと思ってるよね。」 う~む、同じゲルマン系(?)でも違うのネ?そういえば日本人は「ドイツ」って言うけど他の多くの国は「Germany」って、「ゲルマン人の国」的に呼んでるよなァ。ブルガリアでも「ゲルマニア」て呼んでるけど、言語や製品になると「ネムスコ」って言ってるし・・・ なんでだろう?
ドイツ人の友人はセバスチャンのほかにも何人かいるけど、きちんとして「納めるところに納める」仕事ぶりは日本人と共通するところがあるような・・・ 昔の枢軸国のよしみかな? そんなコトいうと、まったく「納めるところに納まらない」ブルガリアも第二次大戦中は枢軸国側だったんだけど・・・
でも、ソフィア市内でこのロゼネッツ地区のような、庶民とはかけ離れた別世界があることが分かりました。が、はっきり言ってこんなアッパータウンはほんの一部です!! ブルガリア人の素朴で人懐っこい国民性を体験するにはもうちょっと田舎に行かれることをおススメします!!