おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ソフィアに引っ越すゾ!! ③

2008-01-20 15:33:11 | ブログ

明るくビンボーな年金生活をしている友人のターニャ。大家のエンカ(こちらもおばあちゃん)との対面を自宅でセッティングしてくれました。一目見て「あっ!結構フツウでしっかりしていそうな人だな~、バーバ・エンカは!!」と思いました。それもそのはず、何でも彼女は昔「ヤポンスキ・ホテル」(昔のニューオータニ、今はケンピンスキ・ホテル)で働いていたんだそうで、日本人に対して好感を持っているようでした。

Room 同じブホッド、つまり入り口とエレベータ、階段を共有するスセディ(隣人)となるターニャ(2階に住んでる)はわたしの味方になって、交渉の場で特技である物柔らかな「大人げないワガママ力」を発揮します。

「エンカ~、わたしの友人たちはホントにみんないい人よぉ~ん。ほかの人に貸したりしたらあなたのアパルタメント、メチャクチャにされてしまうわよぉ~ん。」(ブルガリア語でしゃべってるんだけどこんな感じに聞こえます。あ、それからホントにそういうケースってブルガリアでは多いみたいですよ。ちゃんと契約して家を貸したのに借家人が1回も家賃を払わずにトンズラ。おまけに家にあったものを持ち逃げ・・・ エンカもその被害にあったんだそうです。)

「う~ん、分かったわ、200でいいわ。」 やったァ~!!! \(^^)/

でも、このバーバ・エンカ、すぐにOKしたのには訳があったのです。話せば長くなりますが、このアパート、元は彼女の息子ルーメンの所有で、彼は奥さんと住んでいたそうです。でもこのエンカ曰く、この嫁は「ローシャ・ジェナ(悪い女)」だったんだとか。ある日、酒もタバコもやるルーメンはインソルト(脳梗塞?)で階段で倒れてしまい、しばらく時間が過ぎて発見されて救急車で病院に運ばれ、一命は取り留めたものの半身不随になってしまいました。そんな夫を放ってイタリアやイギリスに行ってしまった嫁・・・ ふっとある日帰ってきたかと思うとその半身不随の夫を連れて銀行へ行き、ポッピス(サイン)だけさせたそうです。それは1600レバ(約13万円)のローンの連帯保証人になることへの同意のサインだったので、彼は少ない障害者年金の大半をその借金返済に取られてしまっているのでした。その上その嫁は二人で住んでいたアパートを自分のものにしようとしたそうですが、寸前にエンカはアパートの名義を息子から自分に変え、アパートの鍵まで交換して守ったんだとか。

「来月からデロートなのよね。」 デロート・・・ この言葉をここでまた聞くとは・・・ ペルニックの大家夫婦もしょっちゅう言ってたデロート、デロート・・・ これは日本で言うところの家裁に夫婦双方がいって裁判官や弁護士と会う日のことのようで、エンカの息子ルーメンもその「悪い嫁」と離婚調停に入るようです。

案の定こういう物件は不動産屋を通せない訳アリ物件なのです。こんなゴタゴタがあっている間水道、テッツ(温水)料金を払っておらず(何と20世紀から!)、両方で3000レバ以上滞っています。不動産屋を通すには家の修理をして滞納金を全部払ってしまわねばならないのですが、エンカにそんなゆとりはありません。もちろん、借家人は住んでいる間の分だけの公共料金を払うようになるのですが・・・ 家賃が相場の半分なだけに状態はあまりよくなく、写真では見事に隠れていますが窓は一箇所割れてるし、壁紙や天井はタバコのヤニで茶色・・・ よぉ~し!! これは家賃が浮いた分、リフォームするゾ!!!

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ソフィアに引っ越すゾ!! ②

2008-01-15 16:04:18 | ブログ

(①からつづく)

400レバ以下の物件を探そうと、条件をいろいろと変えて何度も検索・・・ とは言うものの、なかなかよい物件は見あたりません。ソフィア市のはしっこ、スホドルというところに一軒家、2部屋+小さなバスルームで350レバという物件がありました。母屋はきれいにレモント(修理)されており、お庭もよく手入れが行き届いていて、その奥の独立した離れを貸したいとのこと。アゲンツィア(不動産屋)の女の人も対応も誠実で彼女曰く、「こんなスポコイノなところでこの値段、絶対にもう見つからないわよ!」とのことでしたが、一番近いバス停まで徒歩15分、近くを通るオコロブラステン・プット(外環道)はいつも大渋滞!! その上このスホドルというところ、最近ごみ処理場をめぐって警察が出動する事態になるほどの地元反対があって落ち着かないんです。さらにもう一軒の物件はリューリン4丁目。190ユーロ(380レバ)のガルショネーラ(1部屋+バス+キッチン)。内装が古っ・・・

Voenenblok やっと一軒200レバの物件が!! ソフィアの中心部からかなり遠いイリヤンツィ市場からもさらに3~4Km離れたボエネン・ブロック(軍関係者のアパート)。周りに店はナシ・・・(一番近いスピルカ(電停)まで徒歩15分、一番近い食料品店まで徒歩20分・・・)エレベータの動かない棟の7階。8畳くらいの一部屋+バス+ベランダ(ここからの眺めは最高! 「鉄」分の強いわたしには・・・最高のトレイン・ビュー!)。でも、キッチンがない! 見せてくれたアゲンツィアの女の人が部屋に着く前に、「200レバっていう物件だから、大体予想はつくでしょ。」と言ってたけど・・・ ウ~ム・・・ 何か納得できない・・・ 大体退役軍人が住んでるアパートなのに、エレベータの修理代も出せないほど少ししか年金をもらってないってのは、いかがなものなんでしょうね・・・ (大体この手のブロック(建物)があるところはほかにも何棟も同じような建物があるもんなんだけど、ここはこの建物がポツーンと立ってました。)

そうこうしているうちにとうとう大家夫婦の離婚問題はさらにドロ沼化!! デロート(裁判? 調停?)が何度も何度も行われているようです。スネージャは友人たちの中から「ゴショがいかにしょーもない夫か」を証明してくれるスビデーテル(証人)を募り始めました。でもスネージャの友人と言うことはゴショの友人でもあるし、どんなにゴショのしょーもない性格をみんな知っていてもいいところも知っているのでみんなが「イヤだ!」と言うと、スネージャは思い通りに行かないのが気に入らないらしく裁判官や自分の弁護士にも当り散らし始めました。すでに別々に暮らしているのに、スネージャは(そしてゴショも)裁判に勝って、所有する不動産を全部自分のものにしたいと思っているようです。(結局だからコジレるんだよ・・・) もう言動がフツウじゃない!! またも「出て行け」とメールが届き・・・ そしてゴショもなぜか裁判がどうなったか文句を言いながら「心配するな! このアパートは誰にも渡さん!!」などと言いに来ます。あ~ん(ToT)早くこのアパートを出ないと巻き込まれるぅ~!! 

と、そんな時、2年ほど前に「模範的な年金生活!!」で登場してくれたソフィア在住のバーバ・ターニャからこんな情報が。「わたしのブホッド(アパートの入り口)の中に空いているところがあって、聞いたら貸してくれるって!! 200レバしか出せないって言ったら少し渋い顔してたけど、たぶんOKよ。わたしも信用できる友人が近くにいたら助かるからがんばって応援するわ!! ハザイカ(大家・女性形)に会ってみましょう」 おお~っ\(^^)/ やはりブルガリア!! 最後の決め手はコネか?!

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ソフィアに引っ越すゾ!! ①

2008-01-11 18:10:39 | ブログ

冬本番・・・ 年明け早々マイナス15度まで気温が下がったここペルニック・・・ 川霧や霧氷で「氷の世界」(by陽水?)。 ド田舎で夜は静かなのに徒歩圏内に「ビラ」、「カウフランド」と有名スーパーのある便利さ。 大好きでしたが・・・ とうとうこの町を出なければならなくなりました。

理由は・・・ 大家の離婚問題!!! です。まあ~最初から「頼りになるけどアテにならない」ゴショだということは分かっていましたが、とうとう奥さんのスネージャにアイソをつかされてしまったのでした。そりゃそうだ。っつ~か、最初ッからこんなアテにならない男とは結婚しないだろう・・・ 付き合ってる段階でわかんなかったの?! 末娘がまだ小学校1年生になったばかりなのに・・・ どうするんだろう・・・ 今住んでいるアパートはスネージャの所有。このところちょっとそのことで情緒不安定になったスネージャは、携帯のメールで「出て行け!!」と言ってきたかと思うと、その後しばらくして電話で「ごめんね・・・気にしないで。」と言ったり・・・ もぉ~!!! どーなっとるんじゃ~い!!! 一刻も早く離婚したいスネージャと別れたくないゴショの離婚問題はとうとう裁判所に持ち込まれドロドロになりそうです。当然夫婦二人の所有する不動産(ブルガリア人の例に漏れず、この夫婦も何件も家やアパートを持ってます)がどうなるのか分かりません。その上最近ソフィアに行く用事がものすごく増えたこともあり、これはまたソフィアに住んだほうがいいかな~ と思い始めたのでした。

昨年1月のEU加盟以来ここブルガリアでは不動産や家賃の値段がものすごい勢いで高くなっています。特に首都ソフィアは地方からの人口の流入で物件が不足しています。だから、そうと決めたらとにかく早く引っ越さないと!! 今日よりも明日、今月よりも来月になると高くなっちゃうから・・・

まずはインターネットのいつものサイトの不動産検索で情報を探してみることにしました。3年前、最初にソフィアに住んでいたときには200レバ(約16000円)で大きなリビングダイニングとベッドルームのあるアパートを、それもソフィアでも人気のエリア「ムラドスト1丁目」に借りることができ、それでも周りのブルガリア人の友人たちから「200レバ~?! 高ッ!!」と言われていたのでした。でも今はそんな値段ではまったく検索にひっかかりません。ソフィアの西側のリューリン地区など、以前は比較的庶民的だったところでもガルショネーラ(1部屋+キッチン)が・・・400レバ!! たった3年で広さ半分で値段が2倍!だ~!! それに、時々あがってくる200レバ台、300レバ台の物件は大家と同居!!だったりするんです! 久々にこのサイトを見て現実に愕然としてしまいました。

Aproominpernik1 Aproominpernik2 あぁ~、ペルニックだったら3部屋で170レバと言う物件(写真)があったのに・・・ でもペルニック・ソフィア間の道路は朝晩通勤の車で大渋滞だし、列車も最終便まで座れないほど人が乗ってるし・・・ その通勤に使う時間とエネルギーを考えるとしょうがないしなあ・・・ (今ではペルニックの物件も、近い将来「高速道路ができる」と言うことでものすごい勢いで値段が上がっているんですが。) 

Aproominpernik3 今でもまだ遅くない! 今この国の不動産を買っておけば来年には2倍、3倍・・・ はぁ~・・・ もしわたしがチョルバジーヤ(ブルガリア語で「大金持ち」、または日本で言う「庄屋様」みたいな意味。)だったら2,3軒今のうちに買っておくんだけど・・・ でも400レバも絶対に払いたくないッ!! (と言うか、払えない・・・)

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